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あずきの種をまきました
幼い頃から、豆の種まきは好きでした。
私が育った家では、毎年10種類ほど豆の種をまきます。
父のルーツが埼玉県秩父の山奥にあり、そこでずっと畑をしていた父の祖母や父の伯母から両親がいくつか種を引き継いで、土地は違うけれども今でも毎年作り続けています。
家族が代々作り続けて、守り続けているその種に私はものすごく魅了を感じます。種を繋いでいくということは、簡単なことではないはずです。種をまく人がいなければそこで途絶えてしまいます。それでも、今ある種は、何代も育て手が変わりながらも毎年種をまいてくれる人がいて、途絶えることなく繋がっています。
何十年(いや、もっとか!?)も私達家族と共にある豆たちは、不思議とこちらの状況を理解しているのではないかと思うこともありました。
父が病気で動けなくなった年、他の畑の作業も手が回らなくて、豆にかける時間がほどんどない事がありました。その年の収穫は期待できないと誰もが思っていました。
収穫の時、これまでにないくらいの収穫量、しかもこれまでにないくらいの大粒となった時にはみんなで喜びました。まるで豆たちが、「豆食べて頑張れ!」「ここで終わりにしちゃだめだ!」「元気に頑張れ!」とでも言っているかのように感じて、次の年も無事に繋げることが出来ました。
私は今、豆をまくことの出来る環境に身を置いています。前々から両親に「ぜひ豆の種だけは繋いでいって欲しい」と言われていました。もちろん私もそうしたいと思っています。
これからも守り続けたいと思っています。
今年はまず、大豆と小豆をほんの少しだけまいてみようと思います。
秩父では、大豆は「栃の花が咲く頃」に、小豆は「トッカンバナの咲く頃」に種をまくといいと言われていたそうです。
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その教えに合わせて大豆をまきました。順調に大豆は芽を出してくれました。
トッカンバナが咲くのを待っていましたが、ここでは咲かないのかもしれません。6月にもなって、カッコウもないているのでそろそろ蒔いてみようかなと思って6月7日に小豆を蒔きました。小豆はあんまり早く蒔くと「木べえほけて、実がならねえ」(木ばっかり大きくなって、実があんまりならない)と父の祖母から教わったそうです。私も覚えておきたいです。
蒔いた小豆の芽が無事に出てくれることを願っています。
昨夜は大雨で、土が流されてしまったのではないかと心配になって朝見に行きましたが、特に問題はなさそうで一安心です。
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