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Posted Articles

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#LoLを熱く語る

お金持ちは嘘をつきやすい

社会的に地位が高くなると行動面のデメリットが表れることを示した論文があったのでメモ(1)。 社会的に成功することで経済的な余裕や時間が手に入ります。しかし社会的に地位が高い人には感情面・行動面において以下のような特徴がみられることが分かっています。 ・社会的に裕福で,地位が高い人ほど他人に対して注意を払う必要がなくなり,他人の感情を汲み取るのが苦手になる(2) ・社会的に成功していて,収入が高い人は収入に対する寄付金額の割合が社会的地位が低い人よりも少ない(3) 今回紹

大声で罵倒すると痛みが飛んでいく

罵倒すると痛みが和らぐと言う趣旨の論文を読んだのでメモ(1)。 過去の研究を見てみると,相手を罵るような叫び声を出すことでプラスの効果が得られることが分かっています。具体的な研究例を挙げると以下のようなものがあります。 ・罵倒すると握力が強くなる(2) ・罵るような叫び声をあげると筋力が上がる(3) このように罵倒を上げることは筋力の増強などパフォーマンスを向上させることができます。 今回紹介する論文は罵倒を上げるには筋力を上げること以外にプラスの効果を持っていること

写真を取ると忘れてしまう

見ている光景を写真に収めることで詳細な記憶を忘れてしまうという趣旨の論文を読んだのでメモ(1)。 2013年に行われた調査によると年間30億以上の写真が撮られており,その500万枚がネット上にアップされていることが分かってます(2)。 私たちの生活のほんの一瞬を切り取る写真は過去の出来事を思い出す手段として有効な手段であるとの認識が一般的で(3,4),実際に写真を見ることで過去の出来事をよく思い出せることが分かっています(5,6)。 しかし何かを観察している時にカメラで

復習のベストなタイミング

学習する間隔をどれくらい空けると記憶に良く残るのかを調べた論文があったのでメモ(1)。 過去の研究を見てみると,学習の間隔を空けることによって記憶の定着率が高まることが分かっています(分散学習,2)。具体的な例を挙げると以下のような研究があります。 ・学習とテストの間隔を空けると記憶に定着する(3) ・丸付けは最後にした方がテストの点数が上がる(4) ・集中的な学習は記憶の定着が悪い(5) このように学習の間隔,試験を実施する感覚を空けることで記憶の定着が良いことが分か

速いBGMは賭ける速さを上げる

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他の人にお金を使うと幸せになる

自分ではなく,他人にお金を使うことで幸福度が上がるという趣旨の論文を読んだのでメモ(1)。 これまでの研究を調べてみると,誰かに対して親切をすることによって親切をした本人にプラスの効果があることが分かっています。具体定期な例を挙げると,以下のようなものがあります。 ・他の人に親切をすることで幸福度が高まる(2) ・親切を数えるだけでも幸福度が高まる(3) ・親切をすると,心臓の病気のリスクが下がる(4) 今回紹介する論文は他人に対してお金を使うことで自分自身にお金を使う

丸い形の物体は好まれる

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選択肢が多いと決断できない

選択肢が多いと決断することを延期してしまうという趣旨の論文があったのでメモ(1)。 これまでの研究を見てみると,選択肢の多さは一概に意思決定の質を上げるとは言えないことが分かっています。具体的な例を挙げると,以下のような研究があります。 ・選択肢が多い項目を後回しにすると決断できなくなる(2) ・選択肢が多いと意思決定の質が下がる(3) ・情報はまとめて比較検討した方が正しい選択が出来る(4) このように選択肢が多いことは多くの情報を比較検討できる一方で,意思決定の延期

小テストをするほど成績は良くなる

小テストをするほどテストの点数が良くなるっていう論文があったのでメモ(1)。 これまでの研究を見てみると,学習の仕方や身を置く環境によって学習の効率が変化することが分かっています。具体的な研究の例を挙げると以下の通りです。 ・勉強の間に昼寝をすると記憶に定着する(2) ・想像は記憶を増強する(3) ・学習とテストの間隔を空けると記憶に定着する(分散学習,4) ・紙とペンを使った方が記憶に定着する(5) 今回紹介する論文は小テストの回数を増やすことで記憶の定着率が高まるこ

丸つけは問題を解いた最後にする

丸付けを最後にするとよく頭に残るという趣旨の論文を読んだのでメモ(1)。 これまでの研究を調べてみると,ちょっとした工夫で記憶の定着率を高まることが分かっています。具体的な例を挙げると以下の通りです。 ・学習と試験の間隔を空けるとよく頭に残る(分散学習,2,3) ・他人に教えるつもりで学習すると記憶に定着する(4) ・想像は記憶を増強する(5) 今回紹介する論文は丸付けをするタイミングによって記憶の定着率に違いが出ることを教えてくれます。 2008年にワシントン大学の

情報を思い出すことで記憶に残る「検索練習」

小テストの回数を増やせば最終的なテストの点数が上がるとい趣旨の論文があったのでメモ(1)。 これまでの効率的な学習方法について検討した研究を見てみると,以下のような行動が記憶の定着率を上げ,テストの点数を上げることが分かっています。具体的な研究の例を挙げると以下の通りです。 ・学習と再学習,またはテストの間隔を設けることでよく記憶に定着する(分散学習,2) ・手を握ることで記憶力が高まる(3) ・絵を描くとよく覚えられる(4) ・他人に教えるつもりで学習すると頭に残る(5

ゆっくり歩くと信頼感が増す

歩き方から印象が決まるのかについて調べた論文があったのでメモ(1)。 私たちはひと目見ただけで人の印象を形作ることがわかっています。その時間はほんの2,3秒だと言われています(2)。具体的な例を挙げると,以下のようなものがあります。 1.小綺麗な格好は誠実で,外交性が高いと周りから抱かれる(3) 2.安価で,実用的な靴は人を誠実に見せる(4) 3.相手の目を見て話すと,知的に見える(5) 実際のところはこのような第一印象で抱かれる性格は本人の性格とは全く関係がありません

帰り道は行き道よりも短く感じる「往復効果」

帰り道が行き道が短く感じる原因について調べた論文があったのでメモ(1)。 過去の研究を見てみると,私たちは過去・将来の時間の見積もりが苦手なことが分かります。具体的な研究の例を出すと以下ののようなものがあります。 ・締め切りを自分で設定しても先延ばしは治らない(2) ・時間の見積もりの正確さは時計を見る頻度で変わる(3) ・他人のために時間を使うと余裕が生まれる(4) 今回紹介する論文は行き道が帰り道よりも短く感じるのは「行き道の予測」にある可能性について教えてくれます

スマホを見ていると変化に気付かない「非注意盲目」

デバイスを見ていると,身の回りの環境に気付かないという趣旨の論文を見つけたのでメモ(1)。 これまでの研究を見てみると,携帯を使いながら別の作業をすることで作業の成績が下がることが分かっています。具体的な例を挙げると以下の通りです。 ・スマホを使いながらの運転は飲酒状態の運転よりも危ない(2) ・スマホ運転は状況の変化に気付きにくい(3) ・スマホを触っているとキャンパスの木にお金がなっていても気づかない(4) このように他の作業時のスマホの使用は注意の資源を割き(5)