焼売録。坊主がルーズに上手にボーズを……
ボーズというモンゴル料理があるらしい。
羊肉を使ったモンゴル風の包子(パオズ)、つまりは肉まんの仲間だ。
羊好きのアタシにとってなんたる魅力!!
ちょっと調べてみると、皮は肉まんより薄く小籠包に近いこと、羊以外にヤギを使う事もあるしヤクを使う事もあるそうだ!流石はモンゴル。
普段であればしっかり調べて、できればお店のを食べてから作るのだが、どうもタイミングが合わなくてノリと勢いで作ってみた。
なんで今調べた現地のと比べると全然別物になった。
けど超ウマかったから記録しておきます。
いいじゃないか。そうやって料理は発展していくんだ。
・共通点と相違点
まず主原料はしっかり羊肉、それにマトンでやった。
マトンはひき肉ではなくブロック肉だったのでつなぎとして豚ひき肉を少し混ぜた。
皮は手打ち!と言いたい所だが、時間が無く市販の餃子の皮(大判)で。
野菜はタマネギだけじゃなく赤パプリカをいれてみた。
キャベツをいれる事もあるみたいですね。
スパイスはクミンと唐辛子、胡椒をいれました。
ここが1番の違いかな。
本来モンゴル料理の味付けはシンプルらしく、塩と胡椒くらいで味付けするみたいです。
けどね!!このクミンがめっちゃ合ったんす!!
まぁそりゃ合うよね、羊とクミンだもの!!
そうとなればパプリカも唐辛子もいれるよね、インドっぽい感じ。
・材料
大判ギョウザの皮:15枚
マトン肉:100g
豚ひき肉:30g
赤パプリカ:15g
タマネギ:15g
片栗粉:小さじ2
塩:小さじ1/2
砂糖:小さじ1/2
醤油:小さじ1
酒:小さじ1
クミン:少々
唐辛子:少々
胡椒:少々
少々って難しいんだけどね、クミンが小さじ1/8くらいで、唐辛子と胡椒はその半分って感じかな。
好きな人はクミンシードを混ぜてもたまらんですよ。
・まずは種の作り方
まずはマトンを刻む。
半解凍くらいの状態が刻みやすい。
5mm角くらいで、脂の部分もしっかり刻む。
ちなみに今回は冷凍のマトン肉で、インド食材店で買いました。
1キロ1500円くらいの骨抜きマトン。
最近はスーパーでラム肉が手に入りやすくて嬉しいんだけど、ラムは値が張るし、個人的にはクセの強い方が好きなんでマトン派。
骨の有無や部位をしっかり確認して買おうね。すね肉は煮込用だからね。
これくらいのサイズ感。
脂や筋はちょいと凍ってる状態じゃ無いと刻みにくいので要注意。
羊のひき肉は需要があるんで、冷凍で良いから販売して欲しいなぁ~
頼むぜ~~~~
んで豚ひき肉、塩、砂糖、クミン、胡椒、唐辛子、をいれて練り込む。
なるたけ冷たい状態で練るのが大事。
この量なら30秒くらい一気に練る事で粘りが出るが、練りすぎると分離するので注意。
赤パプリカとタマネギはみじん切りして軽く塩揉みして、キュッと搾って片栗粉をまぶしてからひき肉に混ぜる。
んで、最後に醤油と酒をいれて練る。
・包んで蒸して
お次は包む。
大判ギョウザの皮にたいしてこれくらい入れる。
外周とその裏にしっかり水で濡らして折っていく。
包み方は様々あるみたいだけど、俺は端っこからチマチマ折るのが好き。
人によっては二つ折りを繰り返す感じでやるってのもあるみたいですね。
やってみたら意外にも簡単ですよ。
で、弱中火で10分くらい蒸す。
蒸すときはちゃんと距離を開けないとくっつくし火の通りが悪くなるので注意ね。
蒸し上がりはこんな感じ。
一個割ってみて中に火が入ってるかチェックして。
・ボーズ完成!!
ででででん!!
完成でやんす!!
頭のとこから肉汁がフツフツしてるの良い景色ですよね、大好きです。
小籠包っぽいですが味はしっかりついてるので、酢と生姜は無し、シンプルにそのままいきましょ~!!
はい~~たまんねえ~~~!!!!!!!
刻みだからこその歯応え、クミンの強烈な香りとマトンの臭みが混ざって、時々弾ける唐辛子とパプリカ、砂糖の力で保たれたジューシーな肉汁とほのかな甘味、頂点の皮が厚くなってる部分も肉汁と脂をこれでもかと吸っててモチモチで最高!!
本来のボーズとは違うと思うけど、美味いからいいんだ。いいんだよ~~
めちゃめちゃビールを呼ぶ味です。
アジアンな軽いビールとも合うし、多分IPAみたいな苦いのにも合う、そしてきっとクセの強いペルービールなども合う。
そんな味です。
ビール以外なら紹興酒かなぁ~
意外とジントニックなんかも合うかもね。
兎にも角にもコレは飲み会で作りたい料理。
ただ、好き嫌いは分かれるので普通の焼売もやりつつかな。
もしくはクセのある人集めてやるかな。楽しそうだ~!!
・この日の献立、焼売も色々とね。
ボーズがメインだが、焼売もこさえた。
というのも次の日に焼売を持ってく予定があったのだ。
が、計算ミスもあり、ちょっと変わった食卓になりました。
予定ではね焼売は王道の肉焼売だけだったのに、ボーズの肉がちょっと余ったり、焼売の皮が余ったりしたから3種になっちゃいました。あわわわわ。
まぁこういう時になんとかする対応力ってのも大事やし、その場でやってみることで新たな味が生まれるってもんです!!
青大豆と野菜の漬物は前にnoteにしたけど、作り置きにも手土産にもピッタシなんです。
季節の野菜で作れるし、サラダより長持ちするし、青大豆ってあんま食べる機会無いしね。
この日はキャベル、キュウリ、人参、小松菜、ミョウガ、生姜を入れた。
味付けは塩、砂糖、薄口醤油、梅酢、カボス。
あえての淡い味にして、たっぷりサラダ感覚で食べれるようにね。
・シウマイ・ラバー
この日はシウマイもこさえた。
豚ひき肉と鶏胸ひき肉を混ぜて、タケノコや干し椎茸、タマネギなどをいれた自慢の一品だ。
横浜の人間みたいな料理ねえ。まぁそうなんだけどね。
たまにはと思いグリンピースいれたらやっぱいいですね。
可愛いし、優しい甘さが入るのも良い。
詳しいレシピはこちらで。
焼売に限らずボーズやギョウザなんかでも使える技術やコツも書いてます。
・余り物は文明開化のチャンス
何かが余ったり、その場のノリで作ったり、そういう所で新たな味が生まれる事が多々ある(美味しいとは限らないが…!)
この日は焼売の皮が余ってしまったのと、明太子が賞味期限が切れそうだったのとで新たな味が生まれた。
って感じで出来たのがコチラ
マッシュルームを軸つきで縦4等分したことでユニークな造形になったのが推しポイント。
チーズ半分を底にしきバランスを取り、軸が上に飛び出るようにマッシュルームをのせ、更にチーズと明太をのせ皮で包む。
なんとなく味の想像はついたけど、実際どうなるかは食べてみないと分からないもんでドキドキ。
蒸しあがりはこんな感じ。
もう少し工夫したらフィンガーフードとしてパーティーメニューに使えそうだなぁって見た目。いつか使おう。
ちなみにグリンピースが何個ものってる色の濃い焼売はボーズの具がはいってます。
蒸し明太子の弾ける辛味と旨味、柔らかなチーズのクリーミーさと濃さ、味を吸ったジューシーなマッシュルームの旨味。
酒も飯もすすむ良い料理です。
こりゃツマミだねぇ~うん
正直、味は想像通り。
あぁやっぱウマいね!って感じ。
でも面白かった!!
軸つき椎茸をいれてシウマイ作ってもいいかもなぁ。
可愛らしいし、手に取りやすいし、ウマいし、椎茸と肉で分かれてるからこその味わいがあるしね。
今度やってみよう。
年々あり合わせで作るのが上手くなってる実感はあるけど、昔の方が独創的な発想だったな。とも思ったりするけど
ちゃんと着地できる事が増えたのも今日この頃。どっちもいいな。
・次は本物を食べてから
こんなにいっぱい書いたけど、本物のボーズを食べた事はないので食べにいきたい。
モンゴル料理、幡ヶ谷にある青空って店が気になるな~
骨付き羊の茹でたのとか、羊の脳味噌とか、ラムチャーシューとか魅力的すぎる。
きっと本物のボーズを食べたらこのレシピをボーズと呼ぶことは出来なくなるだろうけどね。
でもそしたら、この料理は新たな料理でしょ。いいじゃないの!
また作ろう。本物もコレも作ろう。
みんなで飲もう!そうしよう!!
何度聴いても圧巻される。ライブ行きてえな~
おしまい。
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