お正月企画|今年こそ読みたい読み返したい三作品🎍
昨年はほぼ積読、最初だけチラ読むばかりで、通読した本が少なすぎた反省から、読書ライフを充実させる決意表明を兼ねて。
1. 齋藤磯雄『随筆集 ピモダン館』
齋藤磯雄は仏文学者でボードレール、リラダン研究の泰斗。日夏耿之介とも親交があり、三島由紀夫は激賞し、澁澤龍彦にも影響を与えました。穏やかな心持ちで、旧かな旧漢字の美文に酔い、少しは賢くなった気分を味わいたい(嘘でも)願望から、本書をえらびました。かつて京都の『三月書房』で買い求め、でもまだ全部は読んでなかったりします。
2. 三木成夫『内臓とこころ』
これは頂き物で、何回か読みました。解剖学者が紐解く、生命/生物の発生と発達。『さくら・さくらんぼ保育園』での講演を元に書かれているので、語り口は優しく易しい。楽しくつるつる読める。なのに、内容は深遠で難解で、概要を説明できない以前に記憶に残ってない。定期的に読み返して、理解したい本です。
3. G.K.チェスタトン『ブラウン神父』シリーズ ちくま文庫 南條竹則・坂本あおい/訳
ホームズと並び称される、名探偵のブラウン神父。ドラマは見てても、原作の小説はまだ読んでないので、ぜひ文章でも堪能したい。
『朝の銀色のリボンと、海のきらめく緑のリボンの間で、船はハリッジの港に着き、人の群れを蠅のようにどっと吐き出した。』(『青い十字架』)
怪盗フランボーを追って、いざ行かん!
皆さまの健やかな一年を願って。細野晴臣さん出演・作曲、かぜ薬コンタック600のCMをご覧下さい。
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