あがり症さんの作り方
こんにちは。ひびきのしっぽです。
元あがり症だった私の経験から、ド緊張を良い緊張感に変えるコツをお伝えしています。
今日は「あがり症さんはこうして作られる」という話から、
その対策法などお伝えしますね。
あがり症さんはこうして作られる
みなさんは小さい時に、両親やおじいちゃんおばあちゃんから
こんなことを言われた経験は無いでしょうか。
何かいたずらをした時、じっとしていない時に、
「うるさくしているとあのお姉さんに怒られるよ」
「わー恥ずかしい。みんなに笑われるよ」など。
どうですか?
直接言われなくても、一緒にいた友達が言われていたのを聞いていなかったでしょうか?
ずっとこんなことを言われ続けていると、どうなると思いますか?
他人の目が気になるようになってしまうんです。私がその良い例です。
おまけに「ちゃんとしなさい」「あの人上手だね」「間違うのは良くない」
なんて言われ続けると、ちゃんと上手に話さないとみんなに笑われると言う意識が出来上がってしまいます。
そして学校で発表する時。本を読む時。「ちゃんとしなきゃ」という意識が強くなってしまうと、周りでたまたまクスッと笑う人がいたり、ため息をついたりする人がいると、自分のことをダメだなって思うようになってしまいます。
そして、大人になってもその意識はさらに強くなってしまうので、プレゼンでチョット噛んでしまっただけでも落ち込んでしまい、人前で話すのが怖くなる…という悪循環になってしまいがち。
小さい時からこんなことを言われ続けていたら、どんな人でも他人軸になってしまいますよね。
毎日毎日、周りの人の目を気にするような意識がインストールされ続けていれば、緊張して当たり前ですよね。
きっかけは小さい時のお母さんやおばあちゃんや、周りの環境だったかもしれないけれど、今はどうでしょう?
自分自身で自分にプレッシャーをかけていませんか?
プレゼンや会社の朝礼でのスピーチなどは説得力があって上手いに越した事はありませんけれど、その前に、人の目が気なってしまって本来の実力を発揮できないのは困りものですよね。
ではどうしたらいいのか?
いくつか対策を記していこうと思います。
修行と思って試してみてね。
評価しない修行
小さい頃から知らず知らずの間に
他人の目を気にするように成長してしまったあなたにしてほしいこと。
「相手の話を評価しなで聞く」修行
つまり否定しない受け入れると言うことです。
自分がスピーチをしているときを思い出してください。
自分が人前で話をするときに、聞いている人の目が怖いと感じることがあると思います。みんなが自分のことを評価していると感じるからです。
「イマイチ」「つまらないな」なんて自分の話にダメ出ししているんじゃないかと思い込んでいる状態です。
では、自分が聞き手の時を思い出してください。
「聞いたことある話だな」「またこの話か」なんて、評価して聞いていませんか?
という事は、いつも自分が聞き手のときには、スピーカーのことを上手い下手で評価しているから、いざ自分がスピーカーになった時にも、きっとみんなも自分のことを評価しているに違いない!と思ってしまうんですよね。
だからその対策として逆のことをすればいいだけなんです。
自分が聞き手の時に相手の話を「うんうんそうだね」「なるほどそういう考えもあるのか」と否定することなく「うんうん、なるほど」と受け入れることをしてみましょう。
これをずっと続けてみてくださいそうするとどうなるかと言うと
自分が聞き手のときには「うんうん、なるほど」と評価をせずに受け入れているので、自分がスピーカーになったときに、相手も「うんうんなるほどそうか」と聞いてもらえていると実感できるようになります。
効果を実感できるまで、私は2〜3ヶ月時間がかかりました。なぜなら小さい頃から、誰かスピーカーの人がヘマをすると、聞いている自分は無意識に相手をダメ出しをしていました。それがずっと染み込んでいるから。思考のクセですね。
最初は、嘘でもいいので「うんうん、なるほど」とカタチから入りました。
そのうち、本当に受け入れられるようになりますよ。
最近は人と会う機会が少ないのでなかなか実験する時間がありません。
なのでテレビのコメンテーターの話に対してでもいいです。ひとりでTVに向かってブツブツいうのは危ない人みたいですけど、修行ですからやるしかありません(笑)
いかに自分が評論家だったかわかるきっかけになりますので、試してみてくださいね。
「言葉を変える」修行
スピーチをするときに、「あがりそう」「いつも緊張するんだよな」「失敗しないように頑張ろう」なんて思っていませんか?
ついつい無意識にそんな言葉を、声に出さなくても心で思っていないでしょうか。
実はこれだと自分自身であがり症がひどくなるように頑張っていることになります。
「脳は否定型を理解できない」と言われていますよね。
知っている人が多いと思いますが、初めて聞くと言う人のためにちょっと説明をします。
これから私がある言葉を言います。でも、決して思い描かないでください。いいですか「ミッキーマウスが手を振っている様子」を思い描かないでください。「真っ赤なりんご」を思い描かないでください。
どうですかミッキーマウスイメージしてしまいませんでしたか。
ミッキーマウスを知っている人であればミッキーマウスと聞いただけで、ミッキーの姿がイメージとして浮かんできて、りんごを知っていれば、真っ赤なりんごが浮かんできますよね。コレ、普通です。
思い描かないでください。イメージしないでと言ったところで、脳は否定形を理解しないのでドンドンイメージしちゃうんです。
言葉も同じなんです。
「緊張しないように頑張ろう」と言ったとしても緊張がしっかりイメージされます。。
「失敗しないように頑張る!」と言っても、「失敗」がすべて自分の中に入っていくんですよね。
例えば英語の単語を覚えるときに、Book Bookと繰り返し見て聞いて言葉にして覚えたと思います。
忘れないように、復習をして覚えましたよね。
それと同じで「私は緊張する」となんども覚えさせている状態です。
そもそも、「失敗」「あがる」「緊張」は、ココロと体に悪そうですよね。
じゃあどうしたらいいか…
それは、ココロやカラダが嬉しくなるような言葉に変換します。
安心できる言葉に変える。肯定表現に変換していきましょう。
先程の例でいくと、
NG → 「失敗しないように頑張る」ではなく、
OK → 「ゆっくり話すように頑張ろう」
NG → 「緊張しないようにしよう」と言うよりは、
OK → 「落ち着いて話そう」「笑顔で話そう」とか、ちょっとプラスになる言葉に変えてみるんですね。
どうでしょうかできそうですか。
ここまで伝えておいてなんですが、私の場合、
「私は落ち着いている」と変換してもダメだったんです。
脳は否定型を理解できないと言うのを知っていたので、スピーチをする前にドキドキしてきたならば「私は落ち着いている」と言葉を変えて言い聞かせました。
しかし、私は倒れるほどあがり症だったので、「落ち着いている」と言っても、あまりにも体の状態と言葉がかけ離れていたんです。
私の脳は、「さすがにそれは違うだろっ!騙されないよん」と腕組みしていたんじゃないかと思います。
でもまだやれることがありますよ!
カラダの状態と言葉が一致すれば良いわけです。
ものすごくドキドキしてきたときには
「あーワクワクしてきた」「気分がアゲアゲ」「テンションいい感じ」に変換します。
ドキドキって何か悪いイメージもあるけれど、初恋の人に会ったときに嬉しくてドキドキする感じもあるじゃないですか。
なので今この瞬間のドキドキは、嬉しくて楽しい時だと脳が勘違いするような言葉にするわけです。
「緊張」を「緊張感」にかえるだけでも、凛々しくて元気なイメージになるでしょ。一文字変えただけでもだいぶ気分が変わりますよ。
この言葉を変えるというのも、修行です。
その時だけやってもあまり効果がないんですよね。日常生活でも否定形で話していないかチェックしてみましょう。
昨日の「聞き方を変える」という修行にも通じるんだけど、
TVをみながら「つまらないな」とか否定形になっていないかチェック。
ランチを食べに行ったら、「まずい」と思う時があったとして、これを肯定表現に変える工夫をしてみてください。
「個性的な味」「おもしろい味」などなんでもいいです。
ひすいこたろうさんの息子さんはお母さんが作ったイマイチの料理を
「逆においしい!」と言って食べていたそうですよ。
これくらい肯定表現に変えることができたら、毎日が楽しくなりますよね。
これは、クセなので、否定が多かったり、自分にダメ出しすることが多かったなら、修行と思って変えるクセをつけましょう。
あがり症さんは否定の言葉が思い浮かぶことが多いので、修行のチャンスだと思ってやってみてね。
私はポジティブ思考ってあまり好きではないんですが、あがり症を克服すると言う目的のためには、言葉を否定から肯定に変える努力はやる価値ありだと実感しています。
それに、常に否定的な言葉を自分自身が聞いていると、心や体に良くはないだろうなと思います。よかったら試してみてくださいね。
まとめ
小さい頃から他人の目を意識するような環境にあったか?の確認。
そして今は、親やおばあちゃんや周りの人からではなく、自分自身でも同じようなことを自分に対して言い聞かせていないか気づいてください。気づけばやめる事は可能です。
「聞き方を変える」
自分が聞き手の時に、評論家になっていなかったか?受け入れる聞き方に変えましょう。
「言葉を変える」
脳は否定形を理解できないので肯定的な言葉に変換してみよう。言葉のクセを変えよう。
参考
「人前で話すのがラクになる5つの魔法」著:金光サリイ
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