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【読書記録】*時帰りの神様*
こんばんは。今回読んだ本は、成田名璃子さんの「時帰りの神様」です。感動系のファンタジー物語で、新聞の広告欄にも掲載されていて気になっていたので、パンダ読みとしてチョイスしてみました。
以下、書籍よりあらすじ引用
『うちの神様に選ばれた方ですね。はい、境内の竹林を抜けると行きたい過去に戻れます。その前に休憩処でお抹茶を一服いかがですか?
ここは、イケメン神主・若宮雅臣と美人巫女・汀子の兄妹が切り盛りしている北鎌倉の一条神社。残念ながら人気はなく、台所事情は厳しいけど実は時帰りの神様が鎮座まします知られざる超パワースポット。タイムリープ後はすべてあなた次第、さて「2回目のあの日」で何をしますか?帰ってみて結局心が揺れまくる「やり直しチャレンジ」物語5編。あなた様にも時の御利益がありますように』
あらすじにもあるように、5つの物語の主人公は、何かしら悩みや後悔を抱えていて、何気なく一条神社に辿り着いてしまった人や、導かれるように立ち寄った人など様々です。ですが、その日訪れる人は必ず、巫女である汀子の夢に出てくるのです。人気はないのにあちこち修繕するところだらけの神社をなんとかするべく、来る人には毎回お抹茶を飲んでもらい、時帰りをするように進める妹と、何か理由があって時帰りには反対している兄。まぁ、なんだかんだ言いながらちゃんと、時帰りしたい理由を聞いてお手伝いをしてあげるわけですが…。
①学生の頃にしたある告白のせいで、その後の人生が滅茶苦茶になった(と思っている)女性
②仕事人間としてやりがい感じていたのに、管理職になった途端に自分の好きなこともできず、ストレスからメタボになってしまった男性
③育児の不満を誰に吐くこともできず、ある日爆発してしまった結果、夫に言ってはいけない一言をぶつけてしまった女性
④幼馴染でいつも一緒に遊んだり野球をしていた友達と、些細なことで口喧嘩し、そのままお別れすることになってしまった少年
⑤不慮の事故で小学生の娘を亡くし、いつしか楽しいことを避け笑顔でいることを忘れてしまった夫婦
他人が聞いたら、「そんな些細なことか」と思うようなことでも、本人はすごくすごく気を病むくらい悩んだりする。そんな後悔を持った人を、一条神社の神様は【選んで導く】のだそう。誰でも時帰りできるわけじゃないというところが、ファンタジー要素が強くていいなと思いました。
自分がもし神様に選ばれたら、いつに戻りたいかなと考えたのでが、戻りたい過去はあっても、正確な日付までは覚えてないからダメそうです(笑)嫌なことや後悔するような出来事が起こっても、まぁなんとかなるかの精神で日々生きているので!意識して気落ちを前向きにしているだけかもしれませんが!
さくさく読めて読後もスッキリ。5編に分かれているので、まとまって読む時間がなくても読みやすいと思います。個人的には最後の夫婦の物語が感動レベルが高く、「いいことばかりじゃない」という現実感もあって良かったです。
今日からは、本屋大賞の候補作を中心に読み進めていこうと思っています。ここまで読んでくださりありがとうございます!皆さんも、素敵な読書タイムを!!