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【読書記録】*誰が勇者を殺したか 預言の章*
こんばんは。今回読んだのは、駄犬さんの「誰が勇者を殺したか 預言の章」です。前作を読んでからずっと楽しみにしていて、やっと読了することができました。
以下、書籍からあらすじ引用
『ーー世界編纂ーー
とある神の眷属であり巫女でもある預言者は魔王を倒してくれる勇者を求め、何度も世界をやり直していた。
世界編纂を繰り返す中、金の亡者と噂され理想の勇者像からかけ離れている冒険者とその一行に興味を抱いた預言者は、彼を勇者と認める。
彼らを見守る中、市井で聞く噂とは異なる一面に少しずつ惹かれはじめると同時に、彼らを逃れられない死の未来から救おうと導く預言者だが…。
これは預言者が勇者と共にあろうとした物語。』
前作より過去のお話になるので、登場人物は預言者以外は今作が初出のキャラクターです。(物語後半では本編で主人公だった勇者御一行も登場します)各章ごとに人物像を追うパートと、王国の各地で一行がどんな冒険をしているのかが分かるパートに分かれています。作者の駄犬さんも本の最初に書かれていますが、前作のエピソードの補強がメインとなるため、預言の章に出てくるパーティのメンバーと前作に出てくる勇者御一行がどんな風に出会い、関係性やその後の物語への影響がしっかりと理解できました。
冒険者であるレナードがどんな人間なのか聞き回っている時には、こんな冒険者には魔物討伐はお願いしたくないな…と思うほど金しか考えていないし、自分の利益になるかどうかで活動していそうなのに、実際にその土地で何をしていたのか読んでいくと、とんでもなく国民や仲間思いなのが伝わって、そのギャップに惹かれてしまいました。そんなレナードが唯一勇者だと認めている人物と、前作で勇者に選ばれたザックとの関係にもグッときます。個人的には本編の小説だけでも物語は十分楽しめますが、預言の章も一緒に読めば、預言者である巫女がどんな苦悩や葛藤の中で世界編纂をしているのかを知ることができ、深く世界観にハマれておすすめです。
初めてのライトノベルが駄犬さんの作品だったので、他の作品と比べたりできないのですが、敬遠していたよりは冒険ファンタジーは読みやすいと思えました。自分の中ではまだまだミステリやサスペンスを選ぶことが多いですが、好き嫌いせず、他のラノベにも挑戦してみます!同じように、ラノベ初心者さんには「誰が勇者を殺したか」の2冊をおすすめします!
読了記録が溜まってしまったので、少しずつ更新をしていきます。初めてのラノベの後は、2年ぶり!?に時代小説を読んでいこうと思っています。言葉遣いが難しかったり、自分の頭の中で言葉を映像に変換するのが上手くいかなくて、あまり手にしてきませんでした。急がずゆっくりと読み進めたいです。
ここまで読んでくださりありがとうございます!