歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語 VOL.10池袋水天宮の4人組(名残雪で出逢ったお地蔵さん?)
昨日は池袋で頼まれことがあったので、用事が終わってから、お地蔵さんの取材に行けるといいかな?と思ってました。ま、超早朝型の私なので、夕方はもうお眠に近い時間帯になってしまう。ですから、近場で取材できる所と思って、検討つけていたのは、前に卵巣がんの手術前に参拝していた池袋の東口の水天宮のお地蔵さんでした。
「何体か同じようなお地蔵さんが並んでいて、確か、しゃもじを持っていたな~」位に思っていました。
さて、本日の用事は午後3時に終わり、さてさて、と、まっすぐに歩いて水天宮に伺いました。昨日は午後から雪まじりの雨は降る天気で、寒くって、靴も濡れ雪で染みて、冷え冷え。
「う~、東京で雪降ると寒いよね~秋田だと、雪が降る時期には細胞が寒さバージョンになっていてくれているけど、東京での突然の雪はしんどいな」と思うのは、そうね、前の私だと、100%を占めていたと思うのですが、今回は確かに寒かったのですが「会えるわ~。寒い所、待っててくれているのね。まず、急がなきゃ」って感じで寒さで頭一杯になるってことなく、お地蔵さんに向かえました。
恋する乙女は人生に対して強くなるわね~。
と、言うことで、さてここで、池袋水天宮のお地蔵さんにご登場いただきましょうね。
「ほほほ~い。僕たちの所に来てくれてありがとうね~」
「寒かったでしょ。雪だもんね」
さて、では、いっせいの~~
「汽車を待つ君の横で僕は時計を気にしてる~季節はずれの雪は降ってる~~~るるるる~
東京で見る雪はこれが最後ねっと、寂しそうに 君がつぶやく~~
わわわわ~
なごり雪も 降る時を知り ふざけすぎた 季節のあとで~~~
今 春が来て君は綺麗になった~~
去年よりずっと きれいになった~~~~
わわわわ~~~~」
「shibu、僕らの所にいらっしゃい」
右から二番目のちょっと赤い化粧をしているリーダーのお地蔵さんがニコニコして挨拶してくれた。
「すごい~素晴らしい~~歌のハーモニーですね~寒さ吹っ飛びます」
「そう、そう、だって、お地蔵さんネットで来るってわかってたし、前にも参拝してくれてたこと、覚えてたし。僕たち4人もいるしね。ならば、もう、僕たちのコーラスを聞いてもらいたいな~って」
「僕たちも、すごくshibuに会いたかったんだよ。術後の回復ぶりも見たかったし。えへへ。本当、久しぶりに顔を出してくれて、僕たちを安心させてくれて・・・・本当ありがとうね」と代表は、「会いたかった」と言う言葉を言う時、徐々に顔が赤くなって・・・
「shibuはさ、歌の歌詞ではないけどさ、去年の手術前より、いい顔しているよ」
と慣れてきたら、褒め言葉をどんどん言ってくれた。
「え、本当ですか?いい顔している?」
「そう。あの頃は手術の成功祈願で来たでしょ。顔に『怖いかも』って書いてた」
「そっか、だよね。お腹切るって・・・どうなの?って思ってたのね」
「うん。わかっているよ。ま、手術は成功したけど、あれだろう。抗がん剤の副作用がちょっとしんどいって感じなんだろう。しかも、まだ、ガンが元気に動いているらしいって」
「そうなの。ね、なんで知ってるの?あ、そうか?お地蔵さんネットでなんでも、分かっているんだもんね。お地蔵さんって」
「ま~~~~ね~。あ、けど、正確に言うと、僕たちはお地蔵さんではないんだよね。僕たちの手元を見てみて。本来のお地蔵さんは、如意宝珠と錫杖を持っているのだけどね、僕たちはさ、ご飯茶碗としゃもじ持ってるでしょ。」
「あ、本当、ご飯茶碗としゃもじ。え~すごい!!」
「すごいってなんで?」
「だって、ご飯って生きる基本じゃないじゃないですか?」
「そう、そう、そうなんだよ。で、僕らの顔の表情もよ~っく、見てみて~」
「うんうん~~。~~あ~~みんないい顔しているう~」
「だろ?お地蔵さんもいい顔しているけど、ちょっと、汲み取り方によっては寂しい顔しているみたいにも見えるでしょ。お地蔵さんは丁寧な表現だとね、お地蔵菩薩って言ってね、正確にはお釈迦さんの弟子なのね。仏教は、人間に『自分の心を見つめてほしい』って考えだからね。お地蔵さんも、来てくれた人に自分の心を顧みてもほしいと言う思いもあって、そこにいるのね。お地蔵さんが、めっちゃわかりやすい表情していると、人って単純だから、考えなくなるでしょ。でも、自分を見つめて、考えてほしいから、大人しい顔しているんだよね」
「面白いです。10回目の出会いで、理論的にも納得です」
「で、僕たちは、田の神様と言われている神でね。ご飯食べて元気なれっていう感じの、分かりやすい神様なんだ」
「ニコニコでご飯たべれ~って感じなのですね?」
「そう。それでさ、言いたいのはね。今、ガンに対して免疫力上げることに頑張っているでしょ。それでいいんだよ。って、いうこと。毎日、毎回、美味しくご飯食べてほしいってことね。いただきま~すってね。美味しい美味しいってね。ご飯食べて、よく寝て、歩き、会話し、クリエイトしてね。大丈夫だから」
「はい」
「そう、その素直な気持ち大事」
「はい」
「僕たちはshibuをいつも見守っているから、心配を抱えないで、まず、歩け」
「そうだ。そうだ」
他の3人も賛成と言ってくれた。
寒い日だったけど、励まされた。このままでいいんだ。
ありがとう、田の神さん。
ありがとう。
そして、私はこのあと、ご褒美をいただく・・・・続きは・・・最後まで楽しみにしててね。
おまけ1
今回もランチはお弁当で、夜は自炊での鶏そば。今回のグルメ情報は自分で作った鶏そば。
鰹節で出汁をとります。お醤油・お酒とちょっとの三温糖。鳥のモモ肉となめこ茸とネギとお蕎麦。シンプルなんだけど、温かく、美味しい。寒い日は温かい食事が本当にありがたいね。
おまけ2 ご褒美のお話
池袋の水天宮の田の神様をお参りして、自宅に帰ると宅急便の不在者票が入ってました。高校時代からの友人くるみさんからで、荷物の中には、お米、トイレットペーパー、テッシュ、マスク、除菌シート、お菓子、黒豆茶。
今、コロナウイルスで必需品となっている品々と、お米やお菓子やお茶。
ありがとう、くるみちゃん。
そしてくるみちゃんからのプレゼントは
「ご飯食べろ」っていう田の神さんからのお話が目の前で具現化されたような・・・・・
そう、傘地蔵の恩返しのような・・・
お伽話の世界に飛び込んだようなミラクル。
ありがとうございます。お地蔵さん。ご本人たちはお地蔵さんじゃないとおっしゃるのですが、私にとっては、道路端で参拝できる石は、お地蔵さんです。
ありがとう。
これからも、このままで好奇心もって、お地蔵さんを紹介していきます。
去年よりいい顔していると言ってくれて、ありがとう。
認めてくれて、ありがとう。
励ましてくれて、ありがとう。
大丈夫って言ってくれて、ありがとう。
見守っていると言ってくれて、ありがとう。