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常守朱という女

なんやねんあいつ(当たり前のようにネタバレあり)

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE 見てきました

詳細は省いていくスタイル

人間のあらゆる心理状態を数値化し管理する巨大監視ネットワーク〈シビュラシステム〉が人々の治安を維持している近未来。

あらゆる心理傾向が全て記録・管理される中、個人の魂の判定基準となったこの計測値を人々は「サイコパス(PSYCHO-PASS)」の俗称で呼び習わした。

犯罪に関する数値〈犯罪係数〉を測定する銃〈ドミネーター〉を持つ刑事たちは、罪を犯す前の〈潜在犯〉を追う。

2012年にスタートしたオリジナルTVアニメーション作品『PSYCHO-PASS サイコパス』。10周年を迎えたシリーズ最新作であり集大成となる本作は、劇場版『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__』と第三期TVシリーズ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』をつなぐエピソード。これまで〈語られなかった物語〉がつむがれる。

常守朱と狡噛慎也、慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフをつなぐミッシングリンク。変わりゆく時代の中で、人々が貫く正義とは――。

https://psycho-pass.com/story/

なんなん、常守朱って。

映画を見た直後は「わ~ギノさんぷんぷんしてて懐かしい~」とか「狡噛さんスタイリッシュ入水」とか「須郷さんがんばえ~!」とかいろいろあったけど、いろいろあったことを整理すると常守朱って何なんだっていうことに落ち着きまして。

なんなんだろうなぁ…。

PSYCHO-PASSシリーズ自体、映像作品は一応全部見てるけど、もともと考察がっつりするファンでもなければ、小説版他まで手を出すほどのファンでもなくて。なんなら今作が初劇場に足を運ぶ作品となって。

いわゆる「ライト」層なのであっさい感想しか出てこないし、PSYCHO-PASSシリーズ特有のなんか難しいたとえ話他を「なんか難しいたとえ話他」とするぐらいには考えずに見てるけど、それでも「なんなん?」と思うぐらいにはわからなくなってしまった。もともとわかってはなかったんだけど。

自分よりファンレベルが高い(作品について考えた時間が長い)人の感想を見るとPPPについて賛否結構あって、それもわからんでもないというか、そこまで考えたことがなかったからっていうのが大きい。

あと、感想って「その世界の傍観者として登場人物の『動き』に対する感想」と「制作陣に対して登場人物の『動かし方』に対する感想」、みたいに分けようと思えば分けれると思ってて(もちろん、ファンレベルが高くなればなるほど、裏側というか、制作陣の思いとかに触れる機会が増えるし、昨今の人気ジャンプ漫画とかでよく言われるような「人の心とかないんか?」みたいな感想って作者、ひいては制作陣に対する感想であると同時に登場人物の動きに対する感想だから切り分けにくい部分はあると思う)

否定的な意見って結構後者の「制作陣に対して」みたいなのが多くて。だからこそ、あのラストを常守朱という人間は選ばないんじゃない? みたいなのをそこそこ見たんですが、少なくともPPに対しては前者でしか私は話せないので常守朱の結果について話すというすごい長い前振りで。

選択について。

これを書いている自分は名義違いの自分のTwitterに投げたふせったーの内容+他人の考察その他を受けれる範囲受けて書いてるので、全部自分の思考から生まれてないのは注意項目で。

新人警官だった彼女がいろいろあって、追いかけて失って、未亡人みたいな時期経て、再開した後、知らん間に囚人公してて。わからなさすぎた三期へのつなぎが今作なわけですが、三期時点では彼女の責任感ゆえの自己犠牲というか、文字でいうと状況が変わらない気はするけど、なんかあって、それ以外の選択肢が取れなかったゆえに拘束されるような行動を起こしている、もっとこう後ろ向きというか、「犯罪を実際に犯した狡嚙に執着していた常守」まで、しか知らない段階では今作みたいな結構確固たる意志で犯罪犯してるとは思ってなかったなぁ…が第一声。

本当に「それ以外の選択肢が取れなかったゆえに拘束されるような行動を起こしている」は全くその通りだったけど、だったけどもあんな穏やかな顔で後輩に託してるとは思ってなかったなぁ。

前述、自分のふせったーに投げた感想(抜粋)がこれ。

・朱ちゃん、自分は先輩同僚に対し引き金を引く側としていたのに、それを霜月ちゃんに与えるの酷すぎるぜ。
→そうしてまで一石を投じたかったのか、霜月ちゃんだけでなく社会に対して暴力を見せてまで、自分がそこ(犯罪者側)に行ってまですべきなのか、すべきだったんだろうな……自分を大切にしない駒としか見ていない、ある種作中で言ってた神の目線から見てるけれど、そこに対話(法)がない。だから、法を犯すしか無かったって孤独。

(ネット上なんてほぼ一緒だろうに別人格みられるみたいで恥ずかしいので、出展なし)

雑賀先生を目の前で救うことができず、帰ってきた狡噛さんは相変わらず不器用で言葉が足りず(先日のyoutubeプレミア公開動画でそれでいい、とは思ってそうだったけど)、ギノさんはいるけど彼女にとってこの手の問題を共有する相手ではない気がしてて(信頼の問題ではなく、しているからこそ、それ以外を任せてる部分があると思う)、霜月ちゃんがシビュラの正体知ってるのお互い知らないっていうツイート見て、そっかぁ…となったし狡噛さん以外の部下および後輩に関してはすでに一期最終回で「上司」してたからそういったことを「一緒にどうこうしよう!」ってなる相手じゃないんだろうしなぁ。
真に話し合ってほしい権限を持ってそうな(正直持ってないと思う)人たちは対話をあきらめてるし。

上記見た直後の感想で「孤独」と表したけど、自らその立場に行ってて。シビュラルートで上から(インスペクターから?)変えるルートだってあったわけだけど、それを選ばなかったの、槙島に対する狡嚙を参考にしていませんか?良くない例なんだよなぁ。

思えば一期一話から「自分にしかできないことをしたい」という思いでこの仕事を選んでるんだから「自分にしかできない」と思えばその手段をとってしまうんですね…。

それにしても、自分を駒としか見ていない、自分を勘定に入れず動いているの、物語の主人公張ってるのとしては大好きだけど、もっと霜月ちゃんみたいな根回しとわが身の大切さを知ったほうがいい。彼女の評判が最も最底辺の二期を見たのがかなり前なのでリアルタイムの感想とか全然覚えてないけど、劇場版だったり三期だったり今作だったり、苦手だと思いながらも常守朱の影響をもろに受けて、それでも命が大切(社会的な命 = サイコパス)含めで、その「大切」が身内(一係)まで広がってる霜月ちゃんが私は好きだよ、コメディ枠に収まりだしたし。

サイコパスが曇りにくいから自分に対して無頓着になってきてる気もする。責任が取れない立場になったんだから4期(未定)は頼むからもうちょっとわが身を大切にしてくれ。こら、覚悟を決めるな。

正義と真実と罪と懺悔

「正義も真実も多面的だ」

「正しさは相対的、真実は絶対的」

雑賀先生と慎導父の言葉が印象的で、厳密にいえば意味が違うけど、劇場でぱっと聞いたときに(言ってる人が違うので当たり前だけど)「言ってることが違う」という印象を受けて。ただ、意味が違うなぁという脳直文章。

正義 (正しさ)に関しては「人が変われば、違うよ。」で終わるんですが、真実に関して。

揺るぎない、けれど様々な面がある

簡単にがっちゃんこするとこうなるわけで。

真実としてほぼ黒なことを起こした(ことがある)のが、常守朱と狡噛と慎導父(推定)だけど、先人たちは裁きを受けておらず、常守は保留された。

狡噛さんは「やってきたことに後悔はない」、慎導父は「後悔がないといえば噓になる」と『真実』への『罪』という『正義』に対して考え方は違ってて。

先日のyoutubeプレミア公開動画で慎導父が口を開いて、言えなかった言葉は罪に対する懺悔、みたいなニュアンスのことを監督が言ってて。でも「常守朱は菩薩でも仏でもない」ので、それを許すことすら、しゃべることすらできない。

一方狡噛さんは自分の行動には後悔していないので懺悔する意味を見出していなくて、謝れと言われ、言葉にしないけど謝った気でいて、「正義を信じるお前を信じる」的なグレンラガンみたいなこと言ってたら、遺書(違)渡され、そこで初めて自分の罪を自覚したのかもしれない。
(なお、懺悔した際にはもう本当に「常守朱は菩薩でも仏でもない」同じ犯罪者という当事者なので届くし、はぐらかされるし、ご飯も行く)

真実が変わらないからこそ、後悔の有無、タイミング、かなぁ。

着地を見失いだしたけど、人一倍、罪について考えてきた常守朱があの後、どうするか、真実に対してどう向き合うのか、正義をどう扱うのか、私、気になります!

今後のPSYCHO-PASS

三期はFIがあったり、FIもまぁ後引くように作ってあった気がするんですが、狡嚙慎也迎えに行け!!!!!→行ってるわ!!!!!!!!!!!!!となれるのに、迎えに行った後の2人がすごく見たくなったよね。

FIのあの常守朱と狡噛慎也を見るとなんかもうこの二人の話はここで終わりなのかなって空気を感じたんですが、そんなことやめてくれ、殺生な!と思わせる今作がエンターテインメントとしてめちゃくちゃ面白かった。

なんやねん…で始まっているけど書いてる間に手紙受け取り二回目言ったおかげで「自分にしかできないことをしたい、っていう承認欲求に近いところから始まっているはずなのにマジで自分を勘定に入れてない、覚悟キマってるやつ」っていう、主人公たる女だったわ。「僕がそうすべきと思ったからだ」って聞こえそうなまるでジャンプの主人公。ペンチメンタルの称号を与えれる。いや、やってることペンチ以上なんですが。
多分今までで一番彼女のこと好きになれてる。

三期メンバーの中にいる常守朱法定執行官(いろいろ知ってる)(課長が嫌ってる外務省と仲良さそう)(古株の雛川が楽しそう)でgdgd公安局24時やってほしい。日常回ほしい。

映画という強制的にその場でスマホをいじらず2時間等速再生で見る映像視聴場所で見るとそれまでのすきが倍増されるからいろんなすきが増え、2時間それだけに思考を持っていかれると、しばらくこうやって立ち直ることが出来なくてしばしば考える結果になる。

ということで、グリッドマンユニバース、PSYCHO-PASSときてる今年のnote感想文(ポケモンは別カウント)今度は響けユーフォニアムかな!!!!とりあえずPSYCHO-PASS4くれ!!!!!!


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