読書ノート 「『コーラン』を読む」 井筒俊彦
最重要の「開扉」ーメッカ啓示、こんな感じです。
「慈悲深く、慈愛遍きアッラーの名において、讃えあれ、アッラー。
万世の主、御神、裁きの日の主催者。
あなたこそを、我々は崇め祀る。
あなたにこそ救いを求める。
願わくば我々を導いて正しき道を辿らしてください。
あなたの怒りを被る人々や、踏み迷う人々の道ではなく、
あなたが良しとする人々の道を歩かせてください」
これだけの文を、390ページ以上のテクストで説明するという本。実際に行われた10回の講演録ではあるが、ソシュールも出てくる結構難しい内容で、聴衆は理解できたのだろうか。もしそうだとするならそれはすごい。コーランの読みを通し、井筒哲学の真髄を感じることができる。
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