「詩」ターニングポイント
強くなりたかった
新しい服を買って
少し高いヒールを選んだ
雪になりそうな
凍てつく空は、凛と澄んで
恋人達が賑わう街に
セリーヌディオンが歌ってた
あの夜は
あの街は
あの人は
もうどこにもない
桜が踊り散るように
澱む海などないように
夢見る時はとっくに過ぎた
それでも時々、あの場所で
振り返っては探したりして
負けそうな自分が未だにいるけど
立ち向かった、あの夜の
2人歩いた、あの街の
大きな手だった、あの人の
全てが確かな真実で
あの歌が、
あの声が
あの温もりが
私に生きろと駆り立てる
あれが私の
ターニングポイント