二言目:思ってたのと違う。が嫌い。
「思ってたのと違ったわ。笑」
私はこの言葉が嫌い。
ちなみに、笑。が肝心である。
この言葉、モノに対してならまだ良い。そして、後に続く言葉がプラスな言葉なら、ギャップを褒めてくれたという意味でとても嬉しい。
しかし世の中には、この言葉を人間に対して使う人がいる。しかも、マイナスな意味合いで。
昔恋人関係にあった人にこの言葉を発せられ、そして別れを告げられた時、私は心の底から絶望した。クーリングオフ?
わたしは、貴方の想像の範囲だけで生きていないのだ。
わたしは貴方と出会う前に沢山の人と出会って、人間が形成されている。20年間貯蓄してきた言葉と知識と形成された人格は、私にとって誇りだし、プライドでもある。
過去の知識に基づいて、少しずつ人と仲良くなっていくのだ。
カセットにA面とB面があるように、私たちにもA面じゃ収録しきれなかった面があり、
にも関わらずソイツは、A面だけを見て私を振った。
あーもったいない人ね。私かわいそう。
私は自分のことが好きだから思わずそう思ってしまうし、そう思わないと当時の私は悔しくてたまらなかった。
思っていたのと違ったから、別れてほしい。
この文言を言う奴は大体クソだから、別れて正解だ。このまま別れなかったら、結局価値観を押し付けられながら生きる羽目になるので、1回目で別れるのが正解だ。
ちなみに彼の想像の中で出来上がっていた私は一体どんな女性だったのだろうか?
良妻賢母のような人間なのか、それとももっと鋭利な人間なのか。
別れる前に絵でも描かせれば良かった。
貴方の想像した私は一体誰ですか?
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