マガジンのカバー画像

20歳の独立日記

111
就職率99%の専門学校で就職せずに、フリーランスデザイナーとして独立した20歳の毎日。嬉しかったことも、悲しかったことも全部書きます。
運営しているクリエイター

#バンド

20歳の独立日記〜28日目〜

6月7日(木曜日) 今日は鳥貴族で打ち合わせだった。 佐藤翼という、グッドなメロディにグッドな詩をのせて歌うシンガーソングライターがいる。 自分の大好きなものに対して真っ直ぐで、正直な人。そんな人の作る曲が悪いワケない。 聴くと分かるが、どこか懐かしい。小学校のときに友達とふざけて家まで帰ったこと、高校生のときに朝まで公園で友達と喋ったこと、彼女に好きだと伝えたときのこと。なぜか頭に浮かぶ。 「いい音楽は情景をつれてくる。」 本当にその通りだと思う。佐藤翼(通称

20歳の独立日記〜29日目〜

6月8日(金曜日) 結局、人だと思う。 「バクマン。」という漫画がある。2人の高校生が、脚本と作画に分かれて漫画を作る話。いわば、漫画家の漫画。 友情・努力・勝利の要素が全て詰め込まれた大好きな漫画。 漫画という舞台設定場、肉体を交えたバトルは存在しない。漫画の面白い方が勝利だ。 七峰透という漫画家が登場する。 七峰は50人のネットユーザー、漫画好きな一般の人達と団体で一緒に漫画を作る。編集者の意見は無視し、自分が面白いと思う作品を、漫画有識者の意見を聞きなが

20歳の独立日記〜32日目〜

6月11日(月曜日) 中学生の時、バンドをしていた。 hi step cornerというバンドで、ASIAN KUNGFu-GENERATIONのコピーをしていた。中学生ながら、「バンドマンとはこうあるべき」みたいなアイデンティティを持って僕はやっていた。 今思えば履き違えたロックンロールの塊で、夜に思い出すと枕を天井に投げたくなる。 でも、クラスからハブられていた僕にとってバンドをしているということは最後のカードだった。 こいつらにはバカにされてるけど、俺はギター

20歳の独立日記〜35日目〜

6月14日(木曜日) 今日は起きたら13:00だった。 最近なかなか寝れない。仕事が終わっても、なかなか寝れない。急に本棚の整理をしたくなるし、夜明けの街をNUMBER GIRLを聴きながら徘徊したくなる。 「眠らずに朝が来て ふらつきながら帰る」 - OMOIDE IN MY HEAD 夜明けの街にNUMBER GIRLは溶ける。かき鳴らすギター、ボーカル。うるさくはない。イヤホンから流れる音が、鼓膜を伝わり、骨を揺らし、脳内に満ちる。 街は静かで 歩いている

20歳の独立日記〜38日目〜

6月17日(日曜日) 7月から20年間住んだ大阪を離れて、 茨城県に住む。 なんのこっちゃという話だ。 6月の13日にこんなツイートをした。 たくさんの人に拡散してもらって、色んな地方のシェアハウスから「うちに来ますか?」というお声がけを頂いた。その中から茨城を選んだのは、実家から一番遠かったから。ただそれだけ。 住むところはここ 僕の中で0円で泊まれるシェアハウス「京橋URA」は、自分の価値観をぶち壊してくれた。 お金はガソリンだと思う。ガソリンが無くちゃ走れ

20歳の独立日記〜42日目〜

6月21日(木曜日) この人のために何かやりたい。 そう思える人と仕事をすることが、お互いの満足感につながると感じる。 「モリクラくんにデザインやってほしい」「僕もアナタのためにお手伝いがしたいです」 クライアントは僕そのものに価値を見出してくれて、仕事を頼んでくれる。僕がよっぽどのことをしない限り、喜んでくれるだろう。 でも僕は、ただ単に仕事をするだけじゃ嫌だ。何か提案をしていきたい。1頼まれたら、3くらい返したい。 それが僕にしかできないこと、僕にやってほしい

20歳の独立日記〜44日目〜

6月23日(土曜日) ちらっと立ち読みした本で、素敵なセリフがあった。益田ミリさんという方の本。 "自分の大切な人が仕事の中で「嬉しい」と思えることがあって良かった" 益田ミリさんは漫画家、イラストレーターの方だ。色々なシリーズがあるが、共通しているのは淡々と日常が続いていくところ。ゆっくりとしたバラードを聴いているようなストーリーが好きだ。 寝る前の夫婦が2人で話すシーン。夫は整骨院を営んでいる。 「ねぇ、仕事で嬉しい事って何?」「元気になった患者さんを見たと

20歳の独立日記〜51日目〜

6月30日(土曜日) 今日はザ・モアイズユーの初ワンマンに行ってきた。ザ・モアイズユーとは長いお付き合い。仕事が一切ない時に、僕に仕事を頼んでくれた。 タワーレコードに自分が作ったCDジャケットが並んだのもこのバンドのおかげだし、たくさんのつながりをもらった。 ザ・モアイズユーは信じていいバンドだと思う。頑張れ、と言うんじゃなくてただ、そばで心の中に歌ってくれる。ライブだってそうだ。皆にじゃない。あなたにだ。 だから、早く見に行くといい。 ----- 明日から茨城