もしも「キングダム」の「松左」をマネジメントするなら
本日は「キングダム」より、飛信隊の副歩兵長である「松左」がビジネスパーソンだったら、どのようにマネジメントするのか、考えてみたいと思います。
・メンバーマネジメントの引き出しを増やしたい。
・メンバーの特徴の捉え方を知りたい
・キングダムを愛してやまない。
そんな方にぜひ読んでいただけると嬉しいです。
ちなみに本記事はマガジンになっています。ご登録いただければ、漫画×マネジメントのコンテンツが読み放題です。今後も週1,2本ペースで更新予定です。好きな漫画が題材になっている時だけでも読んでみていただけると嬉しいです。
さて、内容に戻ります。
まず、始めに松左について、ご紹介します。
飛信隊の古参メンバーで、歩兵団の副歩兵長を担っています。肩に力が入っていないリラックスしたキャラクターで、常に冷静に周りを見渡し、周囲をサポートする視野の広さをもちます。
新参で入隊した干斗に世話をやいたり、隊の成長に焦る隊長の信に対しても、「今を楽しめ」と諫めたり、組織全体の兄貴分的な存在です。
そんな「面倒見が良い兄貴分」のようなメンバーが部下にいたら、どのようにマネジメントするのか、ポイントをお伝えしたいと思います。
松左の強みとは・・・?
まず、松左の強みや特徴をどのように捉えるのか、考えてみたいと思います。
様々な良いところがありますが、2つの強みを僕は捉えたいと思います。
まず、1つ目は人に関する洞察が非常に深い人物ではないかと思います。
普段は堅苦しさがなく、ゆるっとした雰囲気を出しています。新人からすると、大先輩にあたる立場(副歩兵長)になりますが、偉ぶったりすることなく、距離感の近い、兄貴的な立場でコミュニケーションをとります。
新人や若手からすると、この先輩についていきたい!となりますよね。
一方で、場面によっては厳しい言葉を相手に言うこともできます。おかしいと思うことは、はっきりと相手に要望するのです。普段のリラックスした感じからはビックリするほど強い言葉をかけることもあるのです。
ですが、その厳しい言葉の背景には愛があります。単なる表面的な優しさや厳しさだけの先輩ではないのですね。
人・チームに対して発揮する影響力が非常にあります。
では、なぜ松左は厳しい言葉を言えるのでしょう。なかなか、後輩に対して、気になることがあっても言えないことありますよね。
松左のようなタイプが厳しいことが言えるのは、相手がきちんと受け止めてくれると信じているからこそだと思います。分かってくれる。学んでくれる。そう信じているからこその言葉なのだと思います。
つまり、相手を信じられるというのは、相手のことをよく理解しているからこそだと思うのです。
優しいとか厳しいということではなく、その洞察の深さが強みの1つではないかと思うのです。
そして、2つめは冷静に物事をみる視野の広さです。
松左は非常にフラットです。誰しも持っているバイアス(偏り)的なものがほとんど見られません。
人・組織に対して、影響力があるということをお伝えしましたが、それは後輩に対してだけではなく、相手がリーダー(隊長の信)に対してでも、焦るリーダーに対して、今を楽しもうということを提言するシーンがあります。
つまり、上にも下にも松左は自分の意見をぶつけることができ、影響力を発揮することができるのです。
フラットであるのは、冷静に周りを見渡し、自分なりにこの場をどうするのが良いかを考えているからだと思います。
意見が言えるとか、言えないということではなく、視野が広く物事を見ていることが彼の2つ目の強みではないかと思います。
松左の弱みとは・・・?
では、逆に弱みを考えてみたいと思います。これといった改善しないといけない弱みがあるわけではないと思いますが、僕が彼の上司であれば、「自分のキャリアについて、どのような未来を描いているのか?」ということを会話すると思います。
上にも下にも意見が言える。
上にも下にも信頼がある。信頼もしている。
そんな「最強の右腕」で良いのか?ということを問いかけると思います。
松左はリーダーの想いを汲んで、これを実現するために力を発揮してくれます。どんな劣勢な場面でも、リーダーの声に反応し、それを後輩たちに伝え、鼓舞することができます。
自分のために命を懸けようとした新人に対して、「違うだろ。リーダーが目指す世界を見たいんだろ。そんななら初めから飛信隊に入ってくるんじゃない」と罵倒するほどです。あくまで、自分ではなく、リーダーのために・組織のためにその力を発揮しようというのです。
リーダーの言葉を翻訳し、周りに伝える。
上にも下にもフラットに接して、要望することができる
そんな特徴をもつ最強の右腕です。
(こんなメンバーが僕も欲しいです)
でも、だからこそ、松左自身は本当は何がしたいのか?
周囲に貢献すること。周りと繋がりながら仕事をすること。そんなことが彼のやりたいことだとするならば、あえて、これを手段として考えると、目的を何におくのか?
松左がさらに突き抜けた存在になっていくためには、目的・ゴールを自ら設定する力を高めることが求められるのではないかと思います。
強みを捉える際の考え方
いかがでしたでしょうか。
メンバーの強みを捉えるのが苦手で・・・という管理職の方も多いのではないかと思いますが、1つの手段としては、世の中のよくあることとは異なる特徴に着目するのが良いと思います。
後輩に対して、厳しいことが言えない。
逆に後輩には厳しいけど、先輩にはあまり意見を言わない。
世の中的にはそんな人の方が多いと思います。
ですが、松左はその逆ですね。
そのため、「なぜ逆になるのか?」ということを考えて、掘り下げていくと、彼らしさがそこにはあるためです。
注意したいのは、自分と比較しないことです。管理職になっている方は会社からも評価されて、仕事ができる方だと思いますので、そんな自分と比べて、メンバーを捉えようとしないように注意ください。
終わりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
松左の最後は何度見ても、涙が止まりません。こんな人望ある人物に自分もなりたいなと思います。
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