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教育で大事にしていること
久々に書評以外のnoteを書こうと思います。テーマは「教育で大事にしていること」です。
前職時代は数名~最大80名近くのマネジメントをしていた時期もありましたが、現職では直接的な部下はいません。
ところが最近になって「教育」について相談を受けることが増えました。
もちろんマネジメントには部下を教育することも含まれるため、それなりの経験はあったのですが、これまで言語化してこなかったので、この機会に自分が教育で特に大事にしている3つの考えを纏めてみることにしました。
①結果ではなく過程を見る
まずは、結果ではなく過程を見ることです。
組織の一員である以上は、何かしらの目標があり、それに対する結果が求められます。
ただ、これまで数多くの教育に携わってきましたが、1つ断言できることは「成長曲線は人それぞれ」ということです。
例えば新卒だけを見ても、1年目から結果を出して活躍する人材もいれば、2年目、3年目になって急に結果を出す人材もいます。
なので、目先の結果ではなく、成果に辿り着くまでの過程に対して、フィードバックやフォローを続けることが大事だと考えています。
また同時に、教育者自身が焦らないことも大事で、結果が出ない時期にどれだけ根気よく向き合えるかで、教育対象者の成長速度が変わる気がしています。
②しっかり叱る
2つ目は、しっかり叱ることです。
「最近の若手は叱られることに慣れてないから褒めることが大事」といった風潮があったりしますが、個人的にこの流れには賛同できません(決して褒めることを否定しているわけではありません)。
また最近は、何かにつけてハラスメントがついて回るため、叱ることに慣れてない教育者が多いように感じます。
ただ、本来叱るべき場面において中途半端な優しさでなあなあにすることは、誰のためにもなりません。言いにくいことでも伝えない限り伝わりません。
ということを踏まえて、
気分で怒るのではなく、今後の成長を願い叱る。ただ、叱った後は感情を引きずらない。
これが自分の教育におけるポリシーです。仮にその瞬間は嫌われたとしても、数年後に理解してくれたら良いという気持ちで、必要な時は躊躇せずにしっかり叱ることも大事だと思います。
③時間の投資を惜しまない
3つ目は、時間の投資を惜しまないことです。
古い考えかもしれませんが、自分は教育対象者へ使った時間の分だけ相手に伝わると思っています。
例えば、報連相があったときだけフォローするのではなく、日報へ必ず返信したり、話しかけやすいよう日次で相談時間を固定で作るなど、時間の投資を惜しまずコミュニケーション量を増やすことが信頼関係の構築に繋がると考えています。
ちなみに誤解の無いよう補足すると、決してマイクロマネジメントを推奨しているわけではありません。人によっては任せて見守ることが適切な時もあるため、ケースバイケースだと思っています。
大事なことは、常に目をかけながら、いつでもフォローできる時間と気持ちの余裕を持つことです。
まとめ
教育者になりたての頃は、それらしい書籍を読み漁り、自分なりの教育スタイルを作ろうと意気込んでましたが、自信喪失するくらい失敗の連続でした。
ただ、そこから試行錯誤を繰り返した結果、自分なりのベストな形は自分が教育対象者だった時に良かった教育方法に集約されてることに気づきました。
結局は、
「自分が相手の立場になったときにどうして欲しいか」
これに尽きる気がします。
こんな拙い経験談でしたが、誰かの役に立てると幸いです!