九龍城の風景 ゲーム、写真集、音楽、遥か東に象られた場所
タイトル仰々しいな。九龍城に関して思うことを書くだけなんですが。昨日撮った写真は下のほうへまとめておきますね。
九龍城というものを始めて知ったのは、御多分に洩れず、ゲーム『クーロンズ・ゲート』だったりします。あれは確か初代プレステでやったんじゃないかな、風水師が主人公で、九龍城の見立てを整えるみたいな話。入り組んでメチャクチャな建築物の中をグリグリ動く画面で進んでいく。キャラに変態が多い。水銀屋なんてコードに絡まってたでしょう。鏡屋は鏡の箱をかぶってるし。あと忘れがたいのは「ソンじいさん占い占い〜」と喋る人形。
このゲーム自体は途中でやめちゃったんですけど、まあまずはこれが出会い。強烈な初手。
それから十年以上経って写真集を買った。名著の類になってると思う。『九龍城探訪』というタイトルの、資料として最上の一冊。
これ。中身を眺めていればだいたいの雰囲気は伝わってくる。ビリビリ伝わる。化け物めいた巨大なビル群に三万人が住んでいたという、本当にどこにも似ていない場所だったのだなぁと。取り壊される前にこれらの写真が撮られていて本当によかった。九龍城について知りたければこれで足りる。
さらに数年が経った。そのとき世はボカロ音楽ブーム、数々の名曲をボーカロイドが歌ったもので、楽曲の作り手も数多、DTMとインターネットの幸福な結婚みたいな世界でしたね。
そんな中で異様に際立ってたのがトーマという作り手。この方の何がどうなのかっていうのは一曲聴けばわかるのでリンク貼ります。
『九龍レトロ』という曲名。
俺などはこれを聴くと、極東に住みながらもオリエンタリズムなどという単語が浮かぶもんで、まあ同じ東洋でも中華趣味の曲ですよね。なんだろう、なかなか聴き慣れないこのゴチャゴチャ感が九龍城にぴったりとはまる。
という、ゲーム、写真集、音楽と辿っていった俺の九龍城コンテンツ遍歴なんですけれども、とどめの一撃が昨日訪れたウェアハウス川崎店でした。
外観。
見上げる。デッカい。
入り口。出てるねー雰囲気。
もう内部かなこれ。九龍感出てるねー。
壁。皮膚科のチラシはあちこちに。
天井。イカすコード。
ブレちゃって。廊下を進みます。
いろいろあります。これらが一階部分かな。
二階へ。雰囲気マシマシ。
ざっとこういう感じで撮ってきました。
この記事の冒頭からの流れで、ゲーム→写真集→音楽→本家のレプリカ、というようにやっていったのでした。なんだか個人的な九龍城巡りも一区切りついたかなぁと。閉店は残念ですけども、思い出に残せてよかったです。
扉を閉めて……
陰陽。
といったところで。