論客たち
あれらは一般書、というのか、フィクションではない形で、自己啓発本でもなく、何かのテーマを立てて議論を展開していくタイプの本がありますね。俺けっこう好きなんですけど。
どう好きかというと、まあ、頭がサエる感じが心地よい。またひとつ勉強しました、とありがたく思って読んで書棚に戻す。大変なときは引っぱり出してきて助けを求める。そうすると(勝手に)応援されて落ち着く。
だいたいはその時期にひとり師を見つけて就く。まず最初に内田樹を読んでた。『邪悪なものの鎮め方』『下流志向』『日本辺境論』『街場のメディア論』『疲れすぎて眠れぬ夜のために』などなど読んで、あと何冊かやったと思うが、『最終講義』を読んだから卒業しようとしたところへ『街場の文体論』が出て、それを読んでないのでまだ終われぬ。この方は著作が多いのだ。
ポスト内田ということなのか、新しい論客として佐藤優が書店に並びだしたのがかなり前からで、おもしろそうで読んだらばハマった(といって書棚を見たら、いうほど冊数を読んではいなかった)。海外ネタには目を開かれた。おお、これにこんな見方が、背景が、ってまた勉強になる。北朝鮮のトンネル開発技術の輸出とか。ただし時事には鮮度の問題があるから、むしろ視点や姿勢を真似たほうがよかろうと思っている。
あとは池田晶子だったり安岡正篤だったりと、思想寄りのをちまちま読んでるんですけど、いまおもしろそうなのって落合陽一、興味があって数冊買い込んだ。写真のこの本、『これからの世界をつくる仲間たちへ』で入門しようかと。ワクワクするね。また新しい論客が出てきていたのだ。
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