憎しみの希求
幸せになる勇気 No22 問題行動の5段階 第4段階
称賛の要求、注目喚起、権力争い、この3つの段階を経ても満たされない愛の希求、その時、子ども達は?
第4段階 復讐
「意を決して権力争いを挑んだのに、歯が立たない。〜そうして戦いに敗れた人は、いったん引き下がったあとに復讐を画策します」と哲人は言います。復讐、どういったことなのか。
目的:増悪という感情のなかで、注目される
手段:ひたすら相手が嫌がることを繰り返す
具体例:ストーカー行為、自傷行為、引きこもり、反社会的行為、など
第3段階「権力争い」までは、親や教師に果敢に戦いを挑む、ちょっとした英雄になれる可能性もある。でもこの第4段階「復讐」の段階に突入した子どもたちは、誰からも称えられず、憎まれ、恐れられ、徐々に孤立していくといいます。
「それでもなお、憎まれているという一点でつながろうとするのです」
われわれに出来ることは?
真面目な青年は、そう尋ねます。
哲人の答えは意外なものでした。
「あなたの学級にそのような生徒がいるとしたら、あなたにできることはなにもありません」
どういうことでしょう?
つまりは、こちらが何かをしようとすればするほど、復讐の機会を作ることになり、言動がエスカレートする。こうなってしまっては、「利害関係のない、まったくの第三者に助けを求めるしかない」と哲人はいいます。
確かにそうでしょう。
昔、大学生の頃、恐らくこの復讐の段階に入ってしまった友人がいました。矛先は、私ではありませんでしたが、それは、権力争いを超えて、明らかな違法行為、反社会的行為であったと思います。
その友人がどうなってしまったのか、今となっては知る由もありません。
しかし、このさらに上の段階があります。
それは、また、別の回で…