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課題の分離 事例編

アドラーと考える発達障害 No4

今日は、アドラーの力を借りて、“発達障害”とう現象を整理したいと思います。

手段は、昨日上げた課題の分離の3ステップです。もし良ければ、一緒に考えてみませんか?

架空事例

 私は、17歳の高校生。昔から、人混みが苦手で、うるさいと感じると、耳を塞ぐ癖があった。昨日、大好きなアニメが映画化されて観に行ってたら、観客のお菓子を食べる音が気になり過ぎて、映画館なのに耳を塞いでしまった。それを学校のスクールカウンセラーに話したら、HPSではないか、と言われた。病院を受診するかどうか悩んでいる。

HSP (Highly Sensitive Person):非常に感受性が強く敏感な気質もった人

実践

ありそうな悩みです。では、ステップに習って考えてみましょう。

前提:要素分解
「昔から、①人混みが苦手で、②うるさいと感じると、耳を塞ぐ癖があった。昨日、大好きなアニメが映画化されて観に行ってたら、③観客のお菓子を食べる音が気になり過ぎて、④映画館なのに耳を塞いでしまった。⑤それを学校のスクールカウンセラーに話したら、⑥HPSではないか、と言われた。⑦病院を受診するかどうか悩んでいる。」

ステップ1:責任の所在
自分ー①、②、③、④、⑤、⑦
相手ー⑥(考えなくて良い)

ステップ2:自分が責任を取ることは何か?
①人混みを嫌うかどうか
②うるさい時耳を塞ぐかどうか
③音を気にするかどうか
④映画館で耳を塞ぐかどうか
⑤他者に話すかどうか
⑦病院を受診するかどうか

ステップ3:それをするかしないか決める
①映画鑑賞など好きな所には行きたいから、嫌いたくない
②塞げるなら塞ぎたい
③必要な場合もあるから気にする
④出来れば塞ぎたくない
⑤解決策を考えたいから話す
⑦HSPかどうかはさて置き、何か思いもよらない対策があるかもしれないから受診してみる

HSPというものがあるかどうかはわかりませんが、やはり、自分が握っているカードの多さを実感します。

もしかしたら、この人は、受診し、どうしても聞きたい音がある時は、その音が選択的に聞ける技術があることを知って、それを使おうとするかもしれない。それ以外は、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを使うことにするかもしれない。

そしたら、HSPかどうかは、関係ない…

また、やってみましょう。

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