抜け道
幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない No14 脱フュージョンが上手くいかない時は…
おはようございます。今日も清々しい朝です。
この2回は、脱フュージョンについて書いてきましたが、今日は、それが上手くいかない時の考え方について学びます。そんな時、どう考えたら良いのか、その抜け道を教えてくれます。
コントロール戦略にしない
本書では、こんな例が出されています。
「脱フュージョンなんてうまくいかない」、そんな男がいた。聞くと、脱フュージョンはできた。しかし、彼は、「僕は不安を感じ続けていたんだ」と言います。
それについて、著者は、冷静に言います。「不安を感じるのは自然なことだ。ネガティブ思考を脱フュージョンしても、不安を追い払うことはできないんだ」と。
どういうことでしょうか?
それは、脱フュージョンをコントロール戦略として使用してしまうから。つまり、望ましくない思考や感情を変化させるか、避けるか、追い払おうとする戦略。
これについては、以前述べました。
アクセプタンス戦略
避けたり追い払うのではなく、受け入れることを目指す。それがACTが目指すことであり、それをアクセプタンス(受容)の戦略といいます。
アクセプタンスは、我慢したりあきらめたりすることではなく、人生を容認することだ、と本書では書かれています。「今、ここ」の現実を認め、差し出されたものを受け取る。そして、淡々と行動する。氷の上を一歩一歩確実に歩いていくように。
ACTの中核哲学
それを語る一説が、まとめられています。
解決可能な問題を解決する勇気
解決不可能な問題を受け入れる平穏な心
この二つの違いを理解できる知恵
これらを育み、そして、人生がうまくいかないなら、それを変えるべく行動すること。
これが、唯一賢明な行為。
では、また。