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秋葉原にて
気が乗らない研修
はじめ嫌だ嫌だ、休みの日にまで行きたくない朝早いし、コロナ禍なのにわざわざ秋葉原まで44分。
しかも2days…などと思っていた某資格の講習。職場の中で取得者設置義務があるため出来るだけ会社的にはとることを推奨していて強制ではないが、いよいよメールで取れとくるからとか微妙なため積極的にはなれないものだった。しかし行ってみて意外な気持ちになる。
一番前の席
やはりこんなものオンラインでできるんじゃん、国でお金使って税金使って長時間スマホ使えないし、コロナ禍なのに時代遅れな旧態依然とした教育みたいでなんじゃこりゃー戦後かーなど午前中までは休日を取られた事で落胆し、仕方ないからメモでブーブー書き殴っていた。
なんとなく周りの240人もどんよりしているように感じた。疲れてきた。眠くなってきた。
しかしわからないものである。。
経験を語る講師
2番目に登場の年配講師と目があった。杓子定規にテキストを読み始めるのかと思ったらパワポもやや手こずりいよいよお先真っ暗俺の休日、、などと小さな人間になりかけていたその時。
スライドをただ読む人ではなかった。しっかりと今回の趣旨を話したうえで余った時間にテキスト以外のご自身の経験を語るタイプ。
最後個別で質問も受け付けていた。実際質問に駆け寄った人も数人いた。明らかに午前中の方とは違い人気があった。AI化が進んでもオンライン化が進んでも、目が合う’人’なのである。相対の営業という仕事は無くならないと確信した。
災害の歴史とこれからの予想、それに対する根拠、予防を短時間経験から語った。日本人としてみんなで協力して生きていこうというふうに捉えた。今後も繰り返し地震が来る可能性はどうしたってある。これだけは、とペットボトルを1本だけでいいから持って下さい(水の重要性)、そして火災になってしまったときの炎を拡げないために普段から整理整頓、清掃が大事な事を伝える講師。
目が覚めてきた
何か訴えかけてくるものがあった。日本人はそうして地震、雷、火事、親父を乗り越えてきた復興国民なのだと。
オンラインでいいじゃん、などと午前中の自分は過去。自分の気持ちを撤回することになった。そのお話の次に実習があったのだ。防災センターの設備やスプリンクラー、消化器などなど実演してくれる。設備を何ヵ所も見て回る。そんな教育を先人の人々がしてくれるんだ。感動した。
不動産
戦後、日本のインフラ(線路•道路•水道管…)は人口増と共に広がった。マンションはゼネコン的にある種無尽蔵に上へ上へと建ててきた。
建物設備には地震や火災で建築基準法、消防法が改正されアップデートされてきて今がある。先人の苦労に感謝なのだ。こんな防火防炎装置がある。わかっているようで建物、スーパー、ホテル、映画館、マンション、ビルにある避難経路や煙を逃し止める垂れ壁や防火扉などの様々な機能は私たちを守ってくれている。
防災
巨大なメガシティ東京を火災から守る防災センター設備が張り巡らされている。ビルにも、商業施設にも、ホテルにもそしてマンションにも、、。それは江戸時代の火消しから関東大震災、昭和、平成で起こった千日前デパート火災やホテルニューオータニの火災など経験から語り継いでくれる。
東日本大震災
そして記憶に新しい東日本大震災以降は特に今の若い世代の防災意識を高めたかもしれない。変化をもたらし教訓を得て消防や建築の法律や条例もアップデートしてきたのだ。いつもは見えない建物の中にある設備を知っていたつもりが改めて丁寧に教えてくれた。午前中の気持ちが恥ずかしくなってきた。今は素直に’先人に感謝’だ。
希望
参加していた若者たちもうなづきながら熱心に聞いている。急に仲間に思えてきた。日本も捨てたもんじゃない。晴れやかな2日目の効果測定はどうなるか。
2へ続く。
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