若尾文子「赤い天使」観る
従軍看護婦の若尾文子観る
激化する日中戦争舞台です
原作者有馬頼義は満州での体験を基に書いた
そうなのでこれに近い事は戦場で有ったのかと
なかなかに強烈です
多数の負傷兵担ぎ込まれる病院内、切断した部位が
バケツに放り込まれる
その一方で女としての看護婦も
お先真っ暗な兵士にとっての唯一の楽しみは
あれしかないです
力まかせもお願いベースもイロイロですが彼らを
救っているのは間違いない。
天使ですから
天使も恋をします
上官でもある軍医殿に恋をするのです
絶望的な日々の連続で心病んでる軍医殿まで救ってしまう
軍医殿の軍服やたらと似合う文子様です
若尾文子の凄み感じます
これ以上ないほどの過酷な状況に過酷な体験もプラスにして
にしてるとまでは言わないにしても受け止めてしまうタフさ。
戦争はあらゆる意味で人の心を麻痺させ
てしまうのかもしれませんが
今となってはアウトでしょうけど
女性蔑視でなく賛歌な力作であります