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経営者が選ぶべき、確定要素と不確定要素の見極め方

仕事柄多くの経営者にお会いします。個性的な方が多いのですが、それぞれの意思決定のスピードの違いに驚かされることがあります。その差とは何か?どうやら確定要素と不確定要素の見極めにあるような気がします。

見極めの自分なりのルールがありますか?

経営者の毎日は選択の連続です。さまざまな情報をもとに、経験と知識を活かしてどうしたらいいのかを判断しています。と書くと、誰もがすいすいとやっているように思えるかもしれませんが、そうではありません。

悩む、迷う、苦慮する、躊躇する、尻込みする・・表面に現れるかどうかは別として、どんなに優秀な経営者でも心のなかはこれらの連続です。夜中に目が覚めて眠れなくなったことは、経営者なら一度はあるはずです。

僕もそれまで収益を上げていた仕事から、別なことに切り替えるときに、何度も目が覚めました。必ず先細るとわかっていながら、なかなか結論が出せません。体は眠ろうとしても、神経が起きているので寝つけないのです。

不確定要素に振り回される方が少なくありません

大事なのは、判断しなければならないことが「確定要素」なのか、「不確定要素」なのか、その見極めができるかどうかです。まあ、きちんと整理できずに、ぐちゃぐちゃになっていることがほとんどなのですが・・。

確定要素とは「はっきりと決まっていること」、不確定要素とは「はっきりと決まっていないこと」です。そもそも不確定要素は確定ではないのですから、決まらない可能性もあります。

決まるかどうかもわからないことは、いくら考えても判断のしようがありません。当然わかっていることですが、不確定要素に振り回される経営者が少なくありません。まあ、人ごとではないのですが・・。

確定要素は待ったなし、早急に手をつけること

不確定要素よりも、確定要素を考え、判断することの方がはるかに重要です。だって、確定要素の多くは期限つきで待ったなしです。極論すると「やるか」「やらないか」しか判断はないわけです。

重々わかっていながら、確定要素のなかには不確定な部分も混じっているだけに先延ばしをしたくなります。ときには不確定要素にすり替えてしまいます。根拠の弱い希望的観測にすがるわけですね。僕もそうだったなあ。

しかし、多くは確定していることであり、早急に手をつけなければ傷口は広がるばかりです。とくに大変なのは撤退や中止の判断です。人材の処遇が絡むので悩みます。それでも勇気を持って対処するのが、経営者の仕事です。

不確定要素であっても継続的に追いかけていく

誤解しないで欲しいのですが、不確定要素を無視していいわけではありません。確定要素だけに焦点を当てることは、環境や市場の変化を見逃す可能性があります。不確定要素にも十分に注意を払い、柔軟に対応することです。

僕たちを取り巻く環境は複雑に絡まり合って成立しています。過去の経験からある程度は推測できたことでも、技術革新や価値観の多様化により、自分が思っている以上のスピードで不可逆的に変化していきます。

変化の多くは見えにくく、ときには不確定要素の顔をしてやってきますが、ある日突然、確定要素に変わります。不確定要素にはリスクもありますが、チャンスや可能性も潜んでいるかもしれません。

まとめ

以上、経営者が経験と知識を活かして選択を見極めるためのルールについて解説しました。経営者は迷いや不安が交錯する瞬間もあるものですが、不確定要素に振り回されずに判断するための秘訣を身につけてください。

また、不確定要素でも継続的に追いかけていくことも重要です。経営者として自分なりの不確定要素の見極め方を見つけ出すことをお勧めします。さらに、経営に関する他の記事もぜひチェックしてくださいね。

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