『小説』永遠に宇宙に~さよならは言わない~ 2章 第12話
サラ「って事なのよ、だから出来れば一緒に京都と大阪に来て欲しいんだけど┄仕事があるから駄目だよね?」
龍次「いやァ┄駄目と言うか」
サラ「だよね?ヤッパ何日も会社を休むってのはねェ┄┄」
龍次「そォ言う訳じゃなくってね?たこ焼きは分かるよ?でもお好み焼きを追求ってなるとね?大阪だけじゃなくて、広島にも行った方が良いのかな?って」
サラ「どォ言う事?」
龍次「日本には、主に2種類のお好み焼きがあるんだよ、1つが大阪焼き、生地と具材を混ぜて焼くのが主流かな?それでもォ1つが広島焼き、コレハ薄く伸ばした生地の間に焼いた具材をサンドするイメージかな?麺が入っているのが主流だったと思う」
ニーナ「ティムはどっちにするの?」
ティム「どっちって言われたって┄俺どっちも知らないから」
サラ「ママが焼いた事あるけど、どっちでもなかった、そォだなァ┄┄大阪焼きがベースで広島風?」
ティム「何だそりゃ」
サラ「生地と具材が混ざってるのは大阪焼きでしょ?でも麺も入ってたし、卵でサンドしてたんだもん」
龍次「うん、そォ言ったオリジナルも沢山あるからね?」
ニーナ「滞在期間は1週間だけなんだから、1つに絞ったら?」
ティム「そォだよな?でもそれが勝負の分かれ道の様な気がしちまって」
龍次「計画が少しズレてしまうけど┄┄」
サラ「計画?」
龍次「あァ、ティムに取って何が1番最高に日本を満喫して貰えるかプランを考えていたんだよ」
ニーナ「ごめんなさい」
龍次「気にしないで良いから」
サラ「ねェ、虎次は先から誰と話してんの?」
龍次「ん?あァ、フフフ直に分かるよ?」
虎次「┄┄って事だ、良いな!!文句は言わせねェ!!準備して待ってろ!!」
龍次「どォだった?」
虎次「ごちゃごちゃ煩ェ事言ってたから、無理やり話し進めた」
龍次「ハハハ今頃司馬さん凹んでるな?」
虎次「気持ち凹ます前に、腹凹ませろってんだよ、良い歳して嫁さんも作らねェでよ!!」
龍次「今幾つだっけ」
虎次「今年で45だ」
サラ「ねェ龍次?」
龍次「あァ、ごめんちょっと知り合いでね?ティム、安心して良いよ?大阪焼きも広島焼きも教えてあげられるから」
ティム「really?」
虎次「あァ本当だ、司馬ってオッサンなんだけどな?東京の下町生まれの下町育ちなんだけど、お好み焼きと関西弁に憧れちまって、脱サラして大阪に移住しちまたんだよ、今は1人で店をやっている」
龍次「大阪焼きがメインなんだけど、広島焼きも提供していてさ、大阪出身じゃ無いって強みだよね?そこは拘らないで営業出来ているみたいだよ?」
サラ「ちょっと変わってる人っぽい」
虎次「ちょっとじゃねェよ、あの馬鹿は」
ニーナ「年上に馬鹿って」
龍次「ハハハまァ俺達と司馬さんとは色々あったからさ」
サラ「どんな事?」
ニーナ「サラ、そォ言う事は」
サラ「あ、そォか、ごめん」
虎次「まァとにかくティムの要望はこれで方が着いた、後はティムがどんだけ覚えて帰れるか?って所だ」
龍次「初めて見る物、初めて食べる物を作るんだからね?真剣に取り組んでいるだけじゃ祖国には持って帰れないぞ?」
ティム「オ、OK、ガンバリマス」
龍次「よし、それじゃ買い物を済ませてから食事にしよォか」
虎次「イオンで良いんだろ?」
龍次「どォせ行くなら原宿も寄って行こォか」
虎次「分かった」
ニーナ「ねェドラゴ┄┄スマホだけじゃなくてデジカメまで」
龍次「どっちも必要だろ?それにスマホは母さんに言われていたし、デジカメはアメリカの両親に送ったりって思ってさ」
サラ「スマホでも撮れるよ?」
虎次「どっちも使えた方が良いと思ったんだよ、龍次は」
サラ「そっか、ありがとね?」
ティム「日本のパスタセカイイチオイシイネ?」
サラ「確かにU.S.Aのよりは繊細だった」
ニーナ「御祖母ちゃんが本場のイタリアンを作るけど、また違う美味しさがあったわ?」
サラ「私はソフィアの方が好きかなァヤッパ」
ニーナ「Oh!!」
タタタタタ┄┄┄
サラ「あ!!ちょっとニーナ!!どこ行くのよ!!」
龍次「どォやらあの子達に用があるみたいだね?」
虎次「何話してんだ?」
ティム「デジカメユビサシテマス」
龍次「成る程」
ニーナ「Oh!!pretty girl」
亜季「ん?何なのだ?」
美菜「フフフ、私達が可愛いってさ、Thanks」
ニーナ「イチマイイイデスカ?」
亜季「綺麗な外人さんなのだ」
美菜「そォだね?どォする?」
亜季「別に良いのだ」
パシャ!!
ニーナ「Thank you so much」
美菜「You're welcome」
ティム「Hey!!niina!!Comeon!!time is up」
ニーナ「OK!!オリガトウゴザイマシタ」
亜季「バイバイなのだ」
美菜「バァ~イ」
ニーナ「バァ~イ」
亜季「┄┄凄い綺麗な人だったのだ」
美菜「そォだね?」
亜季「何かミーナのママと同じ匂いがしたのだ」
美菜「じゃァモデルさんかな?」
亜季「ニーナ」
美菜「ん?」
亜季「ミーナ┄ニーナ┄似てるのだ」
美菜「フフフ、そォだね?」
亜季「ヤッパ美しい人は名前も似るのだ」
美菜「何言ってんのよ、私は美菜で渾名がミーナ、私は彼女みたいに美人では無いし、あんなにスタイルも良く無いから」
亜季「そんな事無いのだ!!ミーナだって全然負けて無いのだ」
美菜「ウフフ、ありがと亜季(あっきー)」
ニーナ「ごめんなさい」
サラ「もォニーナったらァ」
ニーナ「だって、余りにもあの2人が可愛かったから┄┄ほら見て?凄く可愛いでしょ?」
サラ「ん~~~┄┄まァ確かに可愛いとは思うけど、似合っているのは小さな子だけね?背の大きい方は丸で駄目」
ニーナ「そォね?まァ言われてみれば」
サラ「彼女は自分のstyleやlooksを全く理解していない、似合いもしない服を来て人前で歩くだなんて、私には考えられないわ?」
虎次「アハハ、厳しい意見だな?」
サラ「別に間違った事なんて言ってないわよ?」
虎次「まァな?俺の会社でもその話しが尽きねェんだよ、可愛いを重視すんのか、綺麗を重視すんのか┄ワイルドやラフ、それに流行りなんてのもあるんだ」
龍次「そォだね?流行りに乗るのは良いが、一瞬で終わってしまう、だが利益は上がる┄乗り損ねた時は最悪だね?残るのは在庫の山だから、夢見てギャンブルするか、無難を取るか┄見極めは本当に難しいよ」
虎次「あんな双子コーデだって流行ったのは一瞬だった、今でもやってる子が居たのが驚きだぜ、そんな事よりデザートと行かねェか?確かこの近くにあったろ?」
龍次「あァ、メロンパンアイスか、良いねェ」