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「また必ず、会おう」と誰もが言った。

自分は中学、高校と1時間半バスに揺られ通学し、
部活動では全国制覇を目指し、サッカーに熱中する日々を送っていた。
なので、家にいる時間より学校や外にいる時間の方が断然長かった。
しかし、それとは打って変わって現在は、コロナウイルスの影響もあり、家にいる時間が断然長くなった。
そんな中、ふと疑問に思っことがある。

「今の自分の考え方だったり、生き様はどこから学んだのだろう」

約18年間生きてきた中で、一体どこで、何があり、今の自分の思考があるのか。

自分はできるだけ過去を思い出して振り返ってみた。
中学、高校と全国制覇を目指していく過程で、学んだことが多々あるのは間違いないのだが、それより前から答えがある気がしていた。
答えはなかなか見つからないままだった。

しかし、先日。その答えが見つかったのだ。

それは、小学生の頃から使用している勉強机の前の椅子に腰をかけ、机と向き合い大学の宿題に取り組ん時のことだ。
ひと段落がつき、私は伸びをした。
目一杯腕を伸ばし伸びをした時、
勉強机の上にあったブックカバーがかかってある一冊の分厚い本が目に入った。

「あれ、なんの本なのかな」

伸びをしていた自分は、そう思い、その本を手にとってみた。
付箋がたくさんついているのをみて、
小学生の自分が読書感想文を書いた時、自分で選んだ課題図書であるとすぐに分かった。
その本がこれだ。


簡単にあらすじを書くと、
高校2年生の主人公が、ディズニーランドに行ったことがあると友達に嘘をついてしまい、友達から写真を持ってくるようにと言われ、親に博多まで友達と行くと嘘をついて1万円をもらい、ミッキーと写真を撮るためだけに1人で熊本から東京へ向かった。ディズニーランドでミッキーと写真を撮り終え、熊本にの家に帰るために羽田空港行きのバスに乗るが、そこで悲劇が起こる。渋滞で到着時刻が遅れ、飛行機の時間に間に合わなかったのだ。そんな主人公は、帰る術をなくし、空港に1人でいると、それをずっと見ていた空港の売店のおばさんが声をかけてくれて、そこからいろんな人との出会いや成長があり、そして別れもある感動の物語である。

まずは、付箋が貼ってあるところだけを見てみると、めちゃくちゃ良いことばかりが書いてあった。
読書感想文を書いたおかげか付箋の所だけを見てもある程度内容を思い出すことができた。

そしてなによりも、ついこの前読んだかのような感覚になったことに自分自身驚いた。

そこで、この本を1から読み直してみることにした。
その時の自分はまだ何も気がついていなかった。

215ページとある本なのだが、あっという間に読み終えて、そこでやっと気がついた。

「今の自分の思考だったり、生き様はこの本から学んだのだ」

ということに。

以下、付箋が貼ってあったところを少し紹介させてもらう。

無理だと思うことも、案外やってみるとできることがたくさんあるような気がした。
これからのことを不安に思っても、今日あんたが熊本に帰れないという事実は変わらないのよ。だから
今を楽しむの。
あなたにとって居心地のいい場所は、まわりの人があなたに何をしてくれるかによってじゃなくて、あなたがまわりの人のために何をするかによって 決まるの。家も、学校も、職場も、全部同じね。
人が何と言おうと自分がやりたいこと真剣に考える他の誰でもない、おまえの人生。
ウソついたってかまん。でも、他の奴をやりこめたり、自分のメンツを保ったりするためだけ「ウソをつくような、かっこわるいことするな。
それよりみんなが笑えるようにするためにはどうしたらええか考えるべきやろ
なあ、兄弟。誰が何と言おうと、お前の人生はお前のもんや。誰かがやれと言うたからやる。やるなと言うたからやらん。そういう生き方をして、おまえは、自分の人生の責任をちゃんと自分でとる自信はあんのか?
学校の先生が言うてることもみんなメチャクチャや。一歩社会に出ても、メチャクチャなことしか言わん上司だっておる。お前は自分の物差しを持って、自分で考える人間になれよ。自分の人生を他の奴のメチャクチャな命令にメチャクチャにされるなよ。
自分の決断に責任を持つためにも、誰に何と言われても、これだけはいうことを聞けんと言う強さを持てよ。ワシが言いたいのはそういうことや。わかるか?
若いうちの旅と出会いは財産になる。
結局、どこにいようと自分が頑張ったぶんしか、人は幸せになることができないんだと思う


自分は、他人と同じことがあまり好きではない。

よくあるのが、他の人がこうだから自分もこうした。
〇〇さんがこっちだから、私もこっちにした。
そんな周りの様子を見た自分は、
「自分の人生なのにそれで本当に楽しいのかな?」
と口には出さず、心の中で思い、感じていた。

そんな自分は、周りの人から変人扱いされたりとか、変な奴に見られるっていうことが、子どものときから多かった。
だからといって、落ち込んだりすることはなかった。むしろ変わっていると言われることによって、他人とは違うということ。それに気がつくことができた。
だから、ムカついたり、怒ったりするのではなく、「ありがとう」と感謝していた。

なんで、他人と同じことが好きではないのか。

『他人と同じこと=他人の人生を生きている』

そう捉えていたからである。

今この考え方ができるのは、
小学生の自分がこの本と出会っていたからである。
この本に自分の思考や生き様、全てが描かれているといっても過言ではない。

もし、この本と出会っていなければ、
他人の人生を生きていたかもしれないし、
すぐに諦めてしまっていたり、
周りの目を気にしていたかもしれない。
はっきり言えるのは、今の自分ではなかったいうこと。

改めて読んでみて、ここには書ききれない程人生において大切なことが最初から最後まで書かれている。

そして、あとがきにはこんなことが書いてある。

幸せも、成功も、人が運んでくるもの。

それだけじゃない。その人の持つ無限の可能性を開花させてくれるのも、それにふさわしい人との出会い。

人生は誰と出会うかで決まるのです。

この本に小学生の自分が出会えたことは本当に良かったと思った。

そして、年齢関係なく、より多くの人にこの本を読んでいただきたい。

喜多川泰さんありがとう。

出会いに感謝。


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