文学フリマ東京39への道 その4 小説の批評をしてもらったことありますか?
12/1(日)に開催される文学フリマ東京39に、青音色というグループで参加する予定です。メンバーは、吉穂みらい、渡邉有、海人(蒔田涼)の3人です。
前回、『宙ぶらりんだが時は進む』という記事に、「来週には(文学フリマ東京39の)抽選の結果がわかると思うので、またその時に」と書いたのですが、抽選の結果発表が1週間伸びました。
少しでも多くの人が出店できるように、調整して下さっているようです。
というわけで、「文学フリマ東京39に向けて、着々と準備は進んでいるのに、出店できるかどうかは未定」という宙ぶらりん状態がまだ続いています。
なので、今回はちょっと脇にそれて、「自作の小説を他人に批評してもらうか?」という話を書いてみます。
その前に、私の創作歴を少し。小学生の頃から断続的に小説を書いていますが、気分転換や自分の楽しみのための創作だったので、完成には至らない作品ばかり。ある程度書き進めると、それで気が済んで、そのまま放置していたんですね。
唯一の完成作は、ブラック企業で働いていた時に、東京創元社?のコンテストに応募した青春ミステリーです。購入した文庫本にコンテストの案内が挟まっていたので、「入賞したら、会社を辞められる!」と安易に考えて、応募しました。
今思うと、東京創元社なら本格ミステリーのコンテストだった筈ですが、よく考えもせずに、全然本格ではない(謎解きが重要ではない)ミステリーで応募してしまいました。当然、入賞するわけもなく、ブラック企業で働き続けることになりました。
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一度の例外を除くと、未完の小説ばかり書いていた私が、小説を完成させることができるようになったのは、noteのおかげです。noteで読書感想文を書くうちに、何となく、小説の終わらせ方が見えてきたのです。
初めて小説を完成させたのが2022年11月で、以来、原稿用紙100枚前後の小説を数篇書きました。書いたら、純文学系の地方文学賞に応募する。一次通過したり、しなかったりという感じです。運と調子が良ければ、10分の1ぐらいには選んでもらえるレベルのようです。
もっと上にいけるとは思っていないし、そもそも、いきたいわけでもありません。上にいくための努力、例えば、その文学賞を獲った小説を読んでみることさえしていないのですから。
ただ、公募という目標がないと、いつまで経っても作品が仕上がらない…。マイルストーン代わりの自分勝手な理由で公募を利用していました(下読みの皆様、ごめんなさい)。
もっと上を目指すとなると、小説を何度も推敲しなければならない。他人に批評してもらうといったことも必要になるでしょう。それにかかる時間がもったいない、そんな時間があれば、新しい小説を書きたい。そう思っていたのです。プロットやキャラクターのアイデアは、常に頭の中にあるので。
つまり、より良い小説を書くよりは、より多くの小説を書きたい気持ちの方が強かったのです。
その気持ちが変化したのは、「アンソロジーを作る」という目標ができたからです。中途半端な気持ちでは、アンソロジーを買って下さるお客様に申し訳ない。少しでも良い作品を書きたい! と強く思うようになったのです。
そこで、良い作品作りの第一歩として、第三者に小説を読んでもらうことにしました。好きな小説は、人によって違うと思いますが、創作をスクールで教えている方や、文学賞の下読みをしている方なら、好き嫌いとはまた違う、客観的に見て良い小説とそうでない小説の判断ができるだろうと考えました。
そう思い立った時には、まだアンソロジー用の小説を書いていなかったので、とりあえずのお試しとして、手元にある短編と長編をそれぞれ別の方に読んでもらうことにしました。coconalaというサイトを検索して、値頃感があって、依頼者の評価を高い方々を選びました。
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結果的に、長編、短編、どちらも読んでもらって良かったです。ただ、今後に活かせるという意味では、短編の批評の方がより良かったです。
長編だと、プロット等その小説に特有のものに対する意見や批評が多くなります(評者によっても違うのかもしれないですが)。なので、その小説のブラッシュアップには効果的でも、他の小説にはあまり関係がない。
短編の方は、提出した小説がわりとシンプルな筋書きだったためもあると思いますが、プロットやキャラクターの分析だけではなく、私の小説の特徴について、批評してもらうことができました。
強みと弱み。どちらも、自分では、全く気付いてなかったものです。弱みの方は、すぐに直すのは無理ですが、アンソロジー用の小説を書く際にも、そこに注意して表現するようにしました。
私自身の経験では、1度だけ、お試し的な意味で批評を外注するなら、自分の特徴がよく出た短編(1万字前後)で頼むのがいいのでは? と感じます。今後の創作に活かせるヒントをもらえる確率が高いです。
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お試しで、第三者に小説を読んでもらいましたが、アンソロジー用の小説は、外注の校正はせず、メンバーで読み合って校正することになりました。まずは、書きたいことを書いて、それを読者に提示してみると決めたのです。
やり方は違えど、少しでも良い作品を作りたいという熱意は、変わりません。全力で校正に励む所存です。
青音色のXアカウントです。創作や本作り、文学フリマに興味のある方、フォローしてもらえると嬉しいです。
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