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スタバではグランデを買え! 学び・感想
こんにちは、八番です。
2/13にタイトルの本を読み終わりましたので思ったことなど書いていきます。
少しでも安いものを手に入れようとするとコストパフォーマンスは良くてタイムパフォーマンスが悪いといったことも多々あります。
自分の状況に合わせて一番合理的な選択をすることが一番良いとこの本で改めて学びました。
タイトル・出版年月日
タイトル:スタバではグランデを買え! 価格と生活の経済学
出版年月日:2007年9月13日 初版発行
2008年2月15日 第15版発行
読んだ媒体・読書時間
図書館で借りました。
amazonだとKindleで584円のようです。(2/13現在)
読み終わりまで2時間かかりました。
全体のテーマ:お金、社会の仕組み
まずかなり昔に発行された本なので、物の価格が実体とかなり変わっている点については注意が必要です。
タイトルになっているスタバのグランデよりも大きいベンティサイズも発売されており、本書の内容から今なら「スタバではベンティを買え!」というタイトルになっていてもおかしくはないですね。
飲み物を購入するときスーパー、100均、自販機、コンビニ 値段が違うのになぜものが売れるのか
結論から書くと必要な人に必要なタイミングで与えられるからです。
この中で一番価格が安いのはセールがあるスーパーであることが多いです。
次に100均、コンビニ、自販機と並ぶとします。
安さのみの軸で考えるとスーパーに行くことが最も合理的のように思います。
スーパーは各地にありますが欲しい飲み物が安くなっているかどうかはわかりません。
遠いところで安くなっていたらそこまで行くための時間を消費します。
すぐに欲しい人にとってはスーパーで50円安いものを取るよりも自販機の購入の方が魅力的になります。
コンビニは様々な場所に点在しており、飲み物以外の追加購入もできるのでいろいろ欲しいものがあるときに使えます。
100均は場所が少ない代わりに、ある程度決まった安い金額で様々なものが購入できます。
値段を抑えたくて雑貨などを買う場合は選ばれるでしょう。
そのため、人によって何を優先するかが違うため、値段が高くても低くても一番合理的な行動をするから売れるということです。
スターバックスでは何を頼むべきか
タイトル部分ですが、本書の内容とは大きく異なっている部分なので、重要な内容を現代に合わせて書き直します。
何を頼むかを考えるために通常のドリップコーヒーの量と値段を並べてみます。
ショート(Short):約240ml 380円
トール(Tall):約350ml 420円
グランデ(Grande):約470ml 465円
ベンティ(Venti):約590ml 510円
ショートサイズとベンティサイズを比べると内容量は約2.45倍ですが、金額は約1.34倍です。
飲み切れるかどうかという視点はおいておくと、これだけの差があるので商品としてはベンティが最もお得と言えます。
また、お店側も多く作って多く販売する方が儲かるため
win-winなので一番大きいサイズを買おうということをタイトルにしていたようです。
なお、今ではさらにOne More Coffeeという制度があってもう一度130円を払うことで同じサイズをもう一度頼めます。
ベンティであれば約1/4の金額で飲めてしまうためドリップコーヒーを頼む場合、金額の面ではベンティ一択です。
量が多いのでカフェイン中毒になってしまいますが…
学び
ほぼすべての本に何かしらの学びがあるのでこの章は何かしら書きます。テーマの内容とは何も関係ないときもありますし、普通にテーマについて書いてある中で学びを見つけられることもあります。
今回の学びは「本質をとらえている本はいつでも有用である」です。
本質をとらえている本はいつでも有用である
今はこんな値段じゃないななど、テーマで書いた内容に無駄な思考をしてしまいところどころ読みにくいところはありましたが、この本は物の価値は何から生まれるのかという本質を様々な方向から書いているものです。
コストはどのようにかかるのか、経済の本質を解いています。
なぜこのような仕組みになっているか、商売とはどのように考えられているのか、基礎の部分ををしっかりと書いています。
経済の仕組みを知るのにはとても良い本でした。
この前に読んだ「孫氏の兵法」や「論語」も現代でも残っていることを考えるといつでも本質をとらえた本は一番に読んでおいた方が良いのかもしれませんね。
感想
全体的な内容としては資本論関係の本に書かれていたものに近いところを感じます。
私が読んだことがあるのが「超入門資本論」と「ゼロからの『資本論』」だけですが、利益の考え方や余剰資金の生み方も含めるとかなり近いものがありました。
行動経済学関係の話も入っていたので下地として今回の本を先に読んでおくのも良いと思います。
また、本書の内容とは少し変わりますが、同じコーヒーを飲むにしてもコメダ珈琲では朝食がドリンクを頼むと無料でついてきたり、3時間までなら勉強に使ってもいいよと書いてくれているなど付加価値があるため最近はスターバックスは使っていませんでした。
計算はしていませんが、コメダにも通常の料金に100円増やすだけで飲み物の量が1.5倍になるサービスや、9回分のコーヒーチケットを購入すると1回約70円分お得になるようなものもあります。
顧客が優位になるような制度が現在も続いているため私はこの企業を推していきます。
今回の例ではスターバックスでしたが、ぜひ皆様も身近にある店でコストについて考えていただければと思います。
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