カボチャが秋を連れてきた。
NYで暮らしていると、「季節感が薄いなぁ」と感じることがあります。
柏餅、冷やし中華、月見バーガー・・・「こどもの日に食べるもの」「秋に発売されるもの」のような、「季節定番の食べ物」が少ないからでしょうか。多様なルーツを持つ人が集まる国ゆえか、お店には定番商品が多く、日本ほど多くの季節商品はありません。
ところが、9~10月に入ってからはちょっと様子が違いました。民家や店はデコレーションされ、かぼちゃがごろごろとスーパーに並び、ハロウィン仕様のドーナツが発売され・・・今までにない気合の入り方に、ちょっと引いてしまうくらい、ハロウィン楽しみにしている感がすごい!
今住んでいるアパートでは、仮装した子供たちが「Trick or Treat!!」と部屋を訪問するのが恒例だそうですが、去年に続いて今年もご時世的に中止とのこと。
えーーー!仮装したキッズとお喋りしたかったのに・・・・!柿の種とか、雪の宿とか、愛する日本のお菓子を布教したかったのに・・・!!
と、特に何もせずに当日を迎えた我々でしたが、友人と一緒にかぼちゃ狩り(パンプキンパッチ)に行ってきましたよ。
広い芝生のあちこちに、パンプキンが。寄付するとお持ち帰りできます。
かぼちゃ自体に「パンプキンパッチならでは!」という特別感はなく、ぶっちゃけ、近所のスーパーでも買える種類なのですが。
仮装してピクニック気分で出かけること。景色の良いところで、かぼちゃに囲まれて写真を撮ること。芝生の上で好みのかぼちゃを探すこと。季節を愛でて体験することに、楽しみがあるようです。
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ところで、アメリカのハロウィンの装飾は、リアル路線で結構怖い。ガイコツやゾンビが多めで、大人の私でも「暗闇で目が合ったら泣くかも・・・」と思うほど。こちらのお子さん方はどう思っているんだろう。こうやって、小さい頃からメンタルを鍛えるのがアメリカ式なのでしょうか。
ケーキを買いに来ただけなんですが・・・・ひいいいい
バーの前では、ガイコツも飲み会。写真映えとか、オシャレとか、そういうんじゃないんですね。
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私のアパートでは中止だった「Trick or Treat」ですが、当日は戦闘態勢ばっちりのお店やお宅もたくさんあった様子。街のあちこちで、見かけました。
かぼちゃのバケツに、戦利品を入れるんですね。子どもたちの仮装から、今の人気の職業や憧れのキャラクターを推察するのも楽しい。
「Trick or Treat」と練り歩く集団もいれば、白雪姫がレストランでご飯食べていたり、普段着に蜘蛛の巣のヘッドドレスを付けたおばさまがバスに乗ってきたり。「ハロウィンだし、ちょっと仮装してカフェに行こうかな」くらいのノリの人も多いようで、その気軽な感じがいいな~と思いました。
楽しそうなウギー・ブギー(2人組)
他にも、ルービックキューブ(自作であろう段ボールで作ったルービックキューブを着た小学生男子)、ハリー・ポッター(おでこに稲妻型の傷を描いた、5歳くらいの男の子。ホグワーツの学生でなく、「ハリー」の仮装って珍しくないですか)、ニンジャ・タートルズ(大人の男女4人組)あたりにグッときました。
仮装しなくても、パーティーやパレードに参加しなくとも、街を歩くだけでとても楽しい一日でした!来年からは、オレンジのかぼちゃを見かけたら「秋だなぁ」と季節を感じるんだろうな~
ここからいよいよ、ホリデーシーズン。アメリカの年末年始を、どんどん楽しんでいきたいと思います。