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アメリカといえば、ダイナー?

土煙が舞う国道沿いに、ポツンとあるんでしょ?広い駐車場、ネオンで光る看板。薄暗い店内には、ファミレスにあるようなベンチシートでしょ?くらいです、ダイナーの印象。「スカイ・クロラ」にも、出てきたなぁ。

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近所に活気のあるダイナーがあります。透明なガラス越しに見る店内は、夜になるとキャンドルやライトが灯り、まるでバーのような雰囲気が出ています。観葉植物で溢れ、明るく開放的な雰囲気の店構えは、私のイメージしていたダイナーとはまるで正反対。一見するとおしゃれなカフェのよう。

そのお店で、ついにダイナーデビューしました。暑かったので、人気のテラス席でなく店内の席へ。お、よく見るあのベンチシートだ!(嬉)

さて、何を食べようか。ブランチメニューには、アメリカンブレックファースト(たまご、ベーコンやハム、ポテト、マフィンやトースト)から、エッグベネディクト、パンケーキ、サンドイッチ、スムージーなど。

腹ぺこだった私は、料理名に「hungry」と付いたものを注文。スクランブルエッグ、ソーセージ、ハム、ベーコン、フレンチトーストのセットという、超わんぱくメニューです。

わくわくしながら待っていると、思ったよりもはやく料理がやってきました。重くてぶ厚い、丈夫そうなお皿の上に、料理がどどーんと。その豪快な見た目に、思わず笑ってしまった。

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さっそく頂きます。
フレンチトーストは、ふるふると柔らかく…ない。バターが効いたリッチな風味でもないし、そもそも卵液が中まで沁みてないので、ちょっとぱさぱさしている。

スクランブルエッグ、とろとろじゃない。卵焼きみたいに、しっかり火が通っている。

大味、ボリューミー、ちょっと雑な感じ。ガシガシ洗っても壊れなさそうな食器やカトラリー。これがダイナーか・・・・


カウンターバーがあるようなおしゃれな店内なのに、ファミレスのようなベンチシート。メニューはどれも、昔からありそうなものばかり。
店内に流れるのは、ABBAやBilliy Joelの往年の名曲。誰もが「なんだか懐かしいなぁ」と思ってしまうような曲たちばかり。

それでも周りをみると、カップル、友人、ファミリー、1人の人も。それぞれが、日曜日の昼下がりをゆっくり過ごしていました。ノスタルジックで時間の流れがゆっくりな雰囲気に、この土地の人は惹かれているのかも。何だかここに、私の知らないアメリカスピリットがあるような気がします。

日本でいうと、TV流しっぱなしの町中華的な立ち位置なのかしら・・・・食べながら色々考えたけど、結局分からないことが多いまま、何とも不思議な異文化体験をしたのでした。

何だか気になる存在のダイナー・・・いつか、この土地の人と一緒に行ってみるのがいいかもしれない。また違う楽しみ方があるのかも。

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