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会えた5月とチェリーな6月
スーパーのくだもの売り場に
アメリカンチェリーが出始めた。
あ、6月だなと思う。
母が私を出産するのに入院した際、父が毎日のように差し入れたそうで、その思い出話とともに、私の誕生日にはいつも食卓を彩っていた。
こういうと父がものすごくマメで愛妻家みたいだけど、一緒に喫茶店に入れば母にはメニューも見せず勝手にクリームソーダを頼み(母は珈琲がいいと言っても聞く耳もたず)、自分はさっさと珈琲を飲んで「じゃ、車で待ってるから」と先に店を出てしまうような、なんというかせっかちで、わが道まっしぐらのひとだった。
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父なりの愛…?だったのかな笑
だからこの赤い小さな実をつまみながら、今は天国にいる父の思い出話を語りあっていると、そういえばあの時もさ、とか、最終的には母の長年の積もり積もった愚痴や苦労話になるとこまでがデフォルト。
でも父が生きてる間はしょっちゅう喧嘩であまり口もきかないような仲だったのに、今では遺影に毎朝話しかけてるっていうんだから、夫婦っていうのは本当に不思議なものだと思う。
梅雨や湿気、しとしと、じめじめ。
曇り空に紫陽花が色づきはじめる6月。
遠く故郷を離れ、言葉も文化も違う地で、大きなお腹で病院にひとり横たわりながら、母はどんな気持ちだったのかな。
いつからか、誕生日が近くなると母を想うことが増えた。息子を産んでからかな。
もちろん母からもたくさん当時の話を聞いてるけど、薄曇りの空や雨粒の間から、母の記憶からもこぼれ落ちた若かりし母の不安そうな小さな肩が見える気がして、抱きしめて「ありがとう」と伝えたくなる。
つーか誕生日はまだ先だけど、わたし的恒例「誕生日までダイエット」が今年はまだ発動しておらず、せめて今からでもやっとくか?と自問しつつだらりとチョコパイを頬張る午後。(やっとけ)
* * * * * * *
5月。
初めて、noteの友達とリアルに会ってきた。
noteを始めて3年以上が経ち、まわりではちらほら実際に会ったよという声が増えてきて。
いいなあと羨ましく思いつつ、私も声をかけてもらったり機会は何度かあれど、ずっと見過ごしてきた。
いくつか理由はあって、そのなかで大きいのは
「会ってがっかりされるのも、するのもやだな」
だった気がする。
なんせひと見知りなもので(あまりそう見えないといわれるけど)、初対面でうまく話せる自信がないし、挙動不審になりそうで申し訳ない。
若かりし頃オフ会に参加してもあまりぴんとこなくて「リアルとは分けたほうがいいのかな」とぼんやり感じた経験もあった。
でも、noteはそれとはちょっと違うかも。
やっぱり、会ってみたいかも。
だから「いつかは」と心に秘めつつ、そのハードルをひらりと越えていくみんなが凄いなあと眺めるばかりだった。
しかーし!
これはぜひ行かねば!な事態になった。
おだんごさんが、満を持して文フリ東京に出店宣言をされたのだ。
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おだんごさんと私は、同世代だ。
私の方が少し上だけど、おだんごさんが「同級生」と言ってくれるのに甘えて、私もそう思ってる。
いつか本を出す、というおだんごさんの夢。
それが叶う日に駆けつけたい、と思った。
そこに、今までみたいな「どうしよう」という迷いは一切なかった。なんでだろうって自分でも不思議なくらい。
が。1週間前くらいから体調を崩し、今度は「行けなかったらどうしよう…」と怯えはじめ、noteからも少し遠ざかる。
文フリ当日、ようやっとこれなら行けるぜっ!(体調的に)となって、そわそわと用事を済ませ、文フリ会場に着いたのは15時過ぎくらい。
おだんごやブースに急に着いちゃったら心臓がもたなさそうで、あえてぐるっと迂回しそおっと遠くから様子を伺う小心者。
そして確認できた、お揃いTシャツの3人。
あの背が高いのはくまさんよね、眼鏡のあやしもさん…あやしもさんっ!そしておだんごさん!!!
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もうほんと、微熱さんイラスト通りの大好きな3人がいて、感極まる。
あまりにボルテージ高まって、せっかくおだんごさんが本をスタンバイしてくれたのに、いったん落ち着いてからと横でしばし小休憩させていただく。
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メッセージつき!ファンサが過ぎるぜ…泣
直接本を手渡してもらったこと、伝えてもらった言葉、ハグしたこと、全部忘れられない。
おだんごさんは小柄ながら太陽みたいなエネルギーが詰まっていて、ひとを惹きつけるパワーが凄い。くるくる変わる表情と明るい声、本当に「スナックおだんご」のみんなに愛されママだった。
くまさんは涼やかな木陰みたいなオーラで、美人さんなのに近寄りがたさがなく(むしろいっぱい触ってくれて嬉しかった)、来店された方々をくまトークとくまくじ、柔らかい笑顔でもてなしていた。
あやしもさんは、ずーーっと会いたかったひと。
もう嬉しくてにこにこが止まらず、やっと会えたー!の気持ちが大き過ぎてあまり言葉が出なかった。にこにこ。それでも通じあった気がしている。常に周りを見てお仕事されている凛とした姿が印象的だった。
とにかくおだんごやの人気が凄くて、ひっきりなしにお客さんが訪れていた。
その場にいるだけで「noteのあのひと」が次々見られるしあわせ。
明るく颯爽としたそうだともさん、生チリチリを拝見できたコッシーさん、琲音さんはひたすらに優しく可愛らしくて。
帰りがけに駆け寄って下さったのがミーミーさんっ!驚いて倒れそうになる。でもしっかり一緒に写真を撮ってもらい、ミーミーさんがミーミーさんで可愛すぎた。
文フリ自体初めてなので折角なら他のブースもまわりたかったけど、病み上がりに舞い上がった私のHPは残り僅かとなっていて、フラフラと会場を後にした。
* * * * * * *
この日のことをずうっと書こうと思いつつ、もういつの話だよって感じだけど、私の中で感動その他諸々の感情が大きすぎて消化しきれなかった。
しばらくふわふわと夢うつつで過ごし、参加された方々のレポを読んではまた気持ちが甦り、ふわふわが着地するのを待っていたら今になってしまった。(どんだけ)
ほかにもたくさんの方々が訪れていて(なんせ133冊完売!)、当日会えなくて残念だったなーと思ったり、またいつか会いたいなと思ったり。
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(西郷どんver.)
当日差し入れたカツサンドが皆さんの思い出の味になっていて、なんだか嬉しかった。
チームおだんごの皆さま、お疲れさまでした!
そしておだんごさんは、きっともう次を見てるんだよね?
ここは書いて、読んで、繋がっていく場所。
それは変わらないけど、
道が広がったような、そんな気分。
曇り空でも大雨でも
お互いが何才でも
初めましてでも
また会えたねでも
そういうの関係なく楽しめるnoteって、
なんか、すごくない?(今さら)
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