ご主人の仔猫ちゃんになりたい(フェイク日記)
僕はご主人の仔猫ちゃんになりたい。
ご主人が週末に家で連れてきては可愛がる‘仔猫ちゃん’はご主人に可愛がられてて羨ましい。
初めはちょっと羨ましいくらいだったけど、
こうして今ご主人と仔猫ちゃんの帰りを良い子で待ってなきゃ行けないことを考えると、ご主人の仔猫ちゃんという存在はかなり鬱陶しい。
ご主人の好きなタバコを持って参上し、
ご主人な好きなワインとも仲良くして、
膝の上で当然のように可愛がられてそのうちスウスウ寝息を立てる。羨ましいほかない。
僕もご主人の好きなものたちと仲良くなりたかった。
僕が机の端においてあるものを触ろうとすると
こらこらと頭を撫でて、
机の真ん中に寄せてなんにも触らせてくれない。
ご主人が鼻歌を歌うとき
僕は静かにして良い子にしてるのに
仔猫ちゃんはご主人の鼻歌に被せて歌ってくる。
それもちょっと気持ちよくハモってくるから腹が立つ。
僕はご主人との散歩が好きだから犬に生まれてよかったなと思っていたから「猫になったせいで散歩に行けなくなっちゃうほど僕の犬生はばかげてないよばかやろぅ」という気持ちでいたけど、
今はとにかく散歩なんてできなくていいからご主人の仔猫ちゃんになりたい。