ペースを考える

　人の性格がみんな違っているように、生きるペースもみんな違っているんだろうなぁ。

　朝、豆乳カフェオレを飲みながら、思った。

　当たり前なことなのに、あまり意識しないでやってきてしまった。自分のペース、未だよくわからないかもしれない。

　週2回、通信制高校に午前中通っている息子。息子のペースでは、それが精一杯だ。前の日は、明日行くために準備をし、学校へ行った翌日は、休むための日になる。

　そのペースでも息子にはしんどいときがある。昔は全くわかっていなかった。学校には週に5日間、行くものだって、思っていたし、わたしが子どもの頃は、土曜日が半日あったから、休みが増えた感覚すらある。

　でも、それに合わない子もいるはずだ。大人だって、例えば、週に5日間、仕事をするのが不可能な人もいるだろう。それから、がんばればなんとか行ける人や、すんなり楽しく行けちゃう人もいるのだろうな。それは、その人のペースだけじゃなく、職場の環境や人間関係なども、影響するのだろうけれど。

　そういうことは、あまり明るみに出ない気がする。世間一般のペースが主となれば、自分がヘンテコなんだと感じやすいのではないかな。それで、見えないところで調節して、なんとかやりくりしていたりするのかな。

　見えないところで、すごくがんばっている人、がんばっていた人、たくさんいそうだ。それが、上手くいかなくなったら、体調を崩したり、メンタルに影響が出たりもするのだろう。

　だったら、子ども時から、自分のペースを知ってるといいな。自分の性格や好きなことを知るように。でも、それは自分ではない、何かのペースに合わせて生活していたら、わかりにくい気がする。

　今の世の中、忙しい。大人たちが忙しいのだから、子どもたちも忙しくなる。それが、合う子はいい。ついてゆけなくなる子、いるだろうなぁ。

　どこででもいい。短い時間でもいい。その子のペースが守られますように、と願う。