〔詩〕いざ 参らん!
夕方
息子と一緒に
サッカーではなく
バスケをする
いつ以来だろう
バスケをするのは
ボールはベコベコ
それに空気を入れる
でも弾まない
なんだよ
これ
ふたりで
笑い合う
ドリブルが
しづらいったら
また笑う
息子が攻める
わたしの守り
両手を広げ
腰を落とす
さぁ
来い!
がんがん
息子にあたる
抜かせるか!
息子
わたしの
脚の間にボールを
バウンドさせ
ドリブルしてく
あっけなく
抜かれた
うむむ
とっても
悔しいぞ
変わって
わたしが
攻める番
息子に
挑んで
はね飛ばされた
あぁもう
こんなに
体格差があるのか
悔しいな
なんとか転ばず
耐えたけど
もう一度
向かっていこう
付き合って
もらえる限り
何度でも
息子から
力強いパスが
来た
ふぅ
痛いなぁ
かあちゃんを
なめんなよ
息子のディフェンス
そんな体勢じゃ
左がガラ空き
行く道は
見えた
いざ
参らん!
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