昭和日常博物館に行ってみた
去る11月、愛知県の北名古屋市の歴史民俗資料館、別名「昭和日常博物館」に行ってみた。無料である。
わたしは、この博物館を知らなかったのだが、「博学連携と博福連携」の取り組みをしていて、珍しいんだよと、夫が教えてくれた。夫に誘われて、興味が湧いたわたしも、一緒に行くことにする。
車で向かう。公共交通機関だと、西春駅からバスが出ている。駐車場は、建物の地下一階にあり、すぐ脇にはエレベーターが配置されていて、ベビーカーや車椅子を利用する方も、楽に移動ができる。
高齢の方々が気楽に来ることができるように、あまり歩かなくても展示が見られるよう、よく考えられていると思った。
駐車場のすぐ脇に、車やバイク、看板などの展示もしてある。駐車場をそのまま展示場にしてしまうという、発想が面白い。これは、搬入を楽にするためだろうか。狭いスペースを効率的に活用している。かわいいデザインの車が多い。
それから、エレベーターで3階に上がった。そこがメインの会場になる。駄菓子屋さんなどの店舗や、当時に使われていた物などがケースに展示されている。限られたスペースを最大限利用している印象だ。昭和50年生まれのわたし、生まれる前のものがたくさんあったが、それでも、懐かしくうれしくなるような物も、たくさんあった。
他にも、おもちゃやランドセル、給食などの移り変わりがわかる展示があったり、看板がずらりと並んでいたりした。
夫とわたし、懐かしく思うものが、微妙に違って、それも面白いなと思った。夫が特に印象に残ったのは、モールの人形のクリスマスの飾りだったようだ。わたしは、吊手水が一番懐かしかった。展示を見るだけでなく、体験コーナーもあったらいいのにな。もう一度、手を洗ってみたい。
2階にある、戦争関連の展示も観て、1階の図書館の様子も見てから、帰宅した。
2度目は、両親と一緒に行った。昭和20年代生まれの両親、きっと懐かしい物にたくさん出会えるだろうと思って。
この日、朝一番に3人で行き、貸し切り状態で、のんびりと観ることができた。両親でも知らない、生まれる前のものも、いろいろとあったようだ。昭和2年生まれの祖母とも、いつか来たい。
両親ふたり、木製のところてんの器具に、見入っていた。父の職場の小学校、夏休みのイベントで、子どもたちにところてんを振る舞ったことがあるらしい。そのイベントには、母も助っ人で参加したとのこと。あのときは、忙しかったなぁ、なんて、2人で笑い合っている。わたしの知らない両親、わたしもなんだか、うれしくなった。
昭和時代を懐かしく思う世代の方には、タイムスリップしたかのように、感じるかもしれない。懐かしい物に囲まれて、思い出話もたくさんできそう。年に3回、展示を変えるそうだから、何度来ても、新たな懐かしい何かに、出会えそうでもある。昭和を知らない世代でも、昔はこんなふうだったんだと、興味深く見られそう。
また来ようねと、博物館を後にした。
※追記
2024年1/30-2/18まで、地下駐車場と車両展示コーナーは、閉鎖されています。
お越しになる際は、HPをご確認くださいね!
シゲさん、教えてくださり、ありがとうございました!