「北風」と「太陽」 〜あなたはどっち?〜
7つの致命的な習慣
アメリカの精神科医、ウィリアムグラッサー博士は「選択理論心理学」を発表したことで有名です。
この4つの概念を持ち合わせている選択理論自体非常に興味深くて、自分や周りの人の幸せを考える時にもとっても参考になります。
ちなみに2の上質世界とは、自分の大好きなものや大切な人、時間、哲学などがつまった自分の理想の世界。
自分の基準があやふやになりがちなロスさんこそ、自分の上質世界に何が入っているかを改めて見直し、それを大切にして欲しいと思っています。
私の上質世界に入っているものも、そのうち書いてみようと思います♪
さて、選択理論の中には「人間関係を壊してしまう7つの習慣」があり、今回はそれを見ていきたいと思います。
7つの内容とはズバリこちら。
この7つを知った時、私は夫を想像してみたのですが、当たっている、、、
見事この7つ全てを夫は私にしていましたねぇ。^^;
いずれも脅すとか罰するとか心がざわつくワードばかりで、「幸せ」を連想させるような響きが皆無です。
この7つの習慣を行う背景には
「相手をコントロールしたい」
という心理が働いているようです。
仕事や私的なライバルならいざ知らず、一つの家庭を守り築いていく2人の間にこの習慣が入っていては到底うまくいかなさそうですよね。
これら7つに該当するエピソードを紹介しようと思って途中まで書き綴っていたのですが、思い出して書いているうちに3つ目くらいで気持ちがすごくしんどくなってしまったので、、💦
具体的なエピソードはまた別記事でおいおいご紹介していこうと思います。
先ほど触れたように、これら7つは相手をコントロールしようとしての行動。
つまり恋人でも夫婦でも、暴力のある関係ではこれらは日常的に行われていると思います。
「夫は私にこうなってほしいんだろうな」
という意図はわかっても、それを私がしたいかどうかというのはまた別の話。
北風と太陽
私は夫といて、いつもいつも
「北風と太陽」
というイソップ寓話を頭の中に想像していました。
とても有名な話なのでご存知かと思いますが、あらすじをかいつまんで。
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ある時、北風と太陽は力比べをすることになりました。
通りすがりの旅人の上着を脱がせることに成功した方が勝ち。
まずは北風選手。
ピューピュー風を吹き付けるも、旅人はより一層上着の前をギュッと押さえて、脱がすことは出来ませんでした。
次に太陽選手。
ゆっくりポカポカ照らされて、旅人は上着を脱ぎました。
更にどんどんどんどん暖かくなって、しまいには真っ裸で川に飛び込みましたとさ。
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イソップ寓話は他にも「アリとキリギリス」や「うさぎとカメ」などありますが、いずれも教訓が含まれています。
この北風と太陽の教訓は簡単に言うと「説得は暴力に勝る」です。
つまり北風が吹きつけた風は旅人にとって暴力でしかなく、心はより一層固く閉じてしまう。
一方の太陽は時間をかけてゆっくりと関係性を構築し、次第に旅人の心も解されて開かれていく。
私の上着をなんとか脱がせたくて私に説教し、文句を言って責め立て、時に脅す夫の姿はまるで北風そのものだと本当にしょっちゅう思っていました。
「私を自分の意見に賛同させたい」
「自分を敬ってほしい」
そんな夫の本心はわかるものの、力付くでねじ伏せようとされればされるほど、私の心はより一層夫から固く閉じられていくのでした。
「怒ると叱るの違いとは」の記事にも書きましたが、夫は
「目的はゴールに着くことで、アプローチの方法に正解はない」
という考えを持っています。
そしてそのアプローチは「暴力」以外の方法を持ち合わせていないんじゃないかと思うんです。
(本人は暴力の自覚はないでしょうが)
人間誰だって無理強いされて気持ちがいい人はいません。
「もっと普通に、優しく言ってくれたらいいのに」
いつもそう思っていました。
親子でも別人格で性格も好みもみんな違うのに、結婚したら嫁はまるで所有物で、自分と違う意見を持つことはけしからんと言わんばかりの時代錯誤な夫の価値観はもはや不思議でしかありませんでしたが、1言うと100のパワーで責め立ててくる姿をみて、次第に口を噤んだままただ北風が通り過ぎるのを待つ私なのでした。
ちなみに100返ってくる内容は理不尽の塊かつ、話の方向性がどんどん変化して一体なんの話をしているのか、会話が迷子になってしまうのが常でした。
あ、もちろん意見を言ったこともあります。
「俺に何して欲しいか言ってみてよ。
するようにするから」
と言われたので、
「じゃぁ、、『おつかれ』って言ってほしいかな」
と伝えました。
すると。
まさかの大・激・怒。
「テメェは俺に言ったことがあるのか!」
「自分だけが頑張ってるなんて思うな!」
もう止まらない止まらない。
聞かれたから答えたんですけどね。
本当に、回答の正解がわからんとです。
太陽になってくれたら私は喜んで上着を脱いだでしょうが、
「自分が妥協する=敗北」
と思っているような夫です。
太陽アプローチを学ぶにしても、夫が聞く耳を持つ相手からの言葉じゃないと入らないだろうなと思いました。
余談をもう一つ。
実は北風と太陽は1勝1敗だったって知ってました?!
旅人の上着脱がせる対決の前に、帽子を脱がせる対決をしていて、実はその時は北風の勝ちだったんです。
北風が必ずしも悪ということではなく(暴力は悪ですが)、状況に応じて柔軟な対応を出来ることが大切なんですね。
身につけたい7つの習慣
北風と太陽の話が長くなってしまいましたが、お伝えした致命的な7つの習慣を反面教師に、「身につけたい7つの習慣」を見ていきましょう。
致命的な習慣の逆が答えになります。
話を聞いてくれて、支えてくれて、励ましてくれて、自分を尊敬・信頼・受容してくれ、更に意見が違っても話し合える。
もうなんて理想的なんでしょう!笑
こんなパートナーシップを作れたら最高ですね^^
自分の思い通りにならないと泣いたり脅したり相手に妥協させるのは子どものすること。
ジャイアンは小学5年生だからまだなんとか受け入れられていますが、30歳でそのままだったらきっと誰にも相手にされていないでしょうね。
誰かと接する時には、この7つが出来ているかな?
と自分を振り返ってみられると、きっと良い人間関係が作れるのではないでしょうか。
「知っている」 「やっている」 「できる」
知識として7つの習慣を
「知っている」
というのは、新しい知として認識されたと思います。
では次にそれを意識してぜひ
「やってみて」
くださいね!
「知っている」と「やっている」は雲泥の差。
知っているといいつつ、やっていない人ってたくさんいます。
ゲームが終わりそうもない息子に、
「水筒と洗濯物出した?」
「今日手紙あった?」
と聞くと大抵
「知ってる!わかってる!」
と答えます。
「じゃあやってよ」
が私の心の声。笑
「やってみる」は意識しないとなかなか出来ませんが、それが当たり前になってくると自然に
「出来ている」
になります。
ここまで来たらもう自分の一部ですね。
「自分の話ばかりじゃなくて、ちゃんと相手の話も聞けているかな」
「相手の言うことを否定していないかな」
そんな風に自分の言動に気づけるようになると、きっと温かい人間関係に囲まれるようになるのではないでしょうか♡
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