創作絵本ストーリー コウノトリからの贈り物

ちかごろ ママ  おかしいの

おきにいりのスカートがはけなくても
ニコニコ
ぽっこりふくらんだおなかをみても
ニコニコ

すこしまえのママなら
『ダイエットしなきゃ』っていってたのよ

それにあたしのおやつをみても
『ママにもひとくちちょうだい』って
いわなくなったの

『パパ  ママ おかしくない？』
『どこが？』

『ちかごろのママおようふくだって くつだって おしゃれじゃなくない？
あたしのおやつひとくちちょうだいもいわなくなったの 』

『じゃ ママにきいてみようか？』

パパはあたしをひざのうえにのせて
ママをよんだの

『ちかごろのママはおしゃれしないのかな？』

ママはあたしのめをじっと みて

『 コウノトリがおくりものをとどけてくれたの』
そういったの

あたし おもわず  ママにだきついちゃった

ようちえんでよんでもらった絵本のなかに
コウノトリは赤ちゃんをはこんでくるおはなしがあるの
あたしのだいすきな絵本

ともくんのいえにもさらちゃんのいえにも
  コウノトリがやってきてたの
うちにもはやくやってこないかなっておもってた

お姉ちゃんになるってどんなかんじなんだろう
ミルクだってあげるわ  オムツだってかえるわ
あれ
これはママのおしごと？

『パパにはつよしおじちゃんがいるでしょ
お兄ちゃんになるってどんなかんじだった？』

『お兄ちゃんになるってどんなかんじだったかな？
おかあさんがとられるかんじかな』

『やだ  パパ  そんなこといわないで   ゆうか  だいじょうぶよ』
ママがあたしをギュってだきしめた

『ごめん  ごめん
 パパもママもゆうかがどんなお姉ちゃんになるかいまからたのしみだ』

『わかった   
                   パパもママもたのしみにまっててね』

おしまい

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