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【読書録 ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。 下薗壮太】

ラノベのタイトルみたいだな。
と、一目見た時に思った。笑

ただ、書いている内容は、自衛隊の心のケアを専門とされた下薗先生の経験に基づいた非常に具体的な「うつ」状態までの流れと、そこに対してどう手を打つか、どのタイミングで手を打つかについて書かれているものだったので、図書館で借りて読んでみました。

ママ向け雑誌のネットコラムにも度々あがっていて、気になっていたんですよね。

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%9E%E3%81%8C%E7%84%A1%E7%90%86%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%A6%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%81%8C%E3%82%84%E3%81%B0%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%85%88%E7%94%9F%E3%81%AB%E8%81%9E%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%80%82-%E4%B8%8B%E5%9C%92-%E5%A3%AE%E5%A4%AA/dp/4788718766


予防法が参考になる

予防としての知識

本の中で、うつに至るまでの段階が分かりやすく心の状況に応じてイラストと共に描いてあるのが分かりやすかったです。
こういう知識があるのとないのとだと、いざ疲労困憊したとき、しいては鬱のような状態になったときに大きく違うと思うんですよね。

妊娠出産でもそうでした。
悪阻(これは知ってたけど想像の1億倍しんどかった)があるとか、出産の流れとか、どんなことに気を付けたらいいだとか。
知って備えることで、悪い状況を回避できることもあると思うんです。

3段階に分けられたうつに至る段階、2までに気付いて行動を起こしたいところ。

具体的に自分の置かれている状況分析をすること

この本の中で、一番参考にしたいなと思ったところです。
共働きで、使える支援は何なのか…
両親は頼れない、となるとファミサポの登録をするとか、小児科リストアップしとくとか、病児保育調べておくとか、
保育園ママ皆さんされているかもしれませんが、どんなポイントを書き出すべきかが具体的だったので、とても参考になりました。

プランAがだめならB、Cまで考えておくこと

これは、私のだめな所なのですが、「プランABしか考えていないからCをしないといけない状況は気合で起こさないぞ!」
と妊娠するまでの人生、生きてきてしまっていたのですが、自分以外の人についてはこれは難しいですよね…。
もちろん仕事に関してはある程度複数プランを考えていましたが、どうしても自分の事となると、最悪の事態を考えずに、そうならないよう回避するには…の方に目が行きがちで、回避できなかった場合回避できなかった自分を責めるというか…(受験とか試験とかね)

読みながら、これは子育てしながらの仕事にこの考えを持ち込んだら私つぶれる…!と思い考えを改めようと真剣に思いました。笑

ダメな場合のプラン、これは自分ひとりでどうにか出来ない部分もあるので、それこそ周囲の人の力をどう借りるかについても予め考えることが大事なんだな…と。

思い出した昔学校の先生が話してくれた話

昔、中学の頃だったかな。
学校の先生が話してくれた話で、とても印象に残っていることがあります。

宇宙船の中で、絶対に押したらダメなボタンは、知識として押したらダメと乗員全員が把握していたとしても、そのボタンの上には大きく✖印をつけて一目見て分かるようにしているという話。

万一空気が薄くなったり非常に危機的な状況に陥ってパニックになったとき、知識の中からその情報を引き出すことができない可能性があるから、分かりやすく✖をつけているんだと。

おそらく受験や試験の話だったか、それで選択式の片方には✖を書くようにとか、そんな話だったと思うのですが、私の中では社会人として仕事を始めてからも結構その知識の助けを借りることが多くて。

例えば、妊娠前ですが、疲れた時に自分が癒される方法リストをスケジュール帳の一番後ろに書いていて、どうにもこうにも疲労困憊した時にはそれをやろう、それを楽しめるかどうかが心のバロメータだ、と思って書き出していたんですよね。

あと、仕事で使う知識。頭に叩き込んでいるけれど、一番よく使う知識…いわば方程式みたいなのは、分かっていても仕事用ノートに必ず書き出していて、後進指導の時とか改めて必ず確認するようにしていました。

今回、この本で述べられている「具体的な戦況分析」と「プランABCの立案」は、そういう取り組みに似ているな、と。
具体的に予め準備するのって忘れがちだけど、やっぱり大事ですよね。

ワーママ、毎日ノンストップだからな…頑張れるかな…と今から恐れおののいています…。

ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがヤバくならない未来、求ム。

子育てに関しては、世間で色んなニュースを見るけれど、出産してから今まで本当に有難いことにハッピーな気持ちで過ごせることが本当に多かったです。
だから、見えない未来に恐れすぎることはないのかもしれませんが、それでもやっぱり想像しても大変そうだと思うし、実際知人の話を聞いても大変そうで、ちょっと未来が怖くなっています。

専業主婦よりワーママの方がメンタル上良いという文献を読んだことがあるけれど、最終的には人によるじゃないですか。
ワーママが続けられなくて辞めた人の話とか、病んでしまった話も全く聞かないわけではない(というか数人からそういう話も聞いたので)し…。

妊娠出産も大きな環境の変化で、仕事の価値観からの切り替えに3か月くらいかかって、今完全に子供中心の価値観に変わって、ここからまた仕事中心の価値観に自分を変えていかないといけない。
よく考えたら、毎年受験して進学してるくらいの環境の変化ですよね。
どうしようもないことだし、備えるに越した事はない。
どうにか備えて、できるだけメンタルがヤバくならない未来であってほしいものです。

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