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凡人で、胸椎の伸展がうまくできない場合、むやみやたらにフォームローラーでやる前に見直したい部分


見直したいのは、寛骨の後傾(相対的な股関節の伸展)

もちろん、それだけではないのは承知として、胸椎に対して胸椎のアプローチをしているのに(これは、もちろんめちゃ大事)、よくならない場合に、股関節に目を向けるとよくなることも多々ある。

胸椎の伸展でうまくいかないパターンとして、今この瞬間もどこかのパーソナルジムでトレーナーが「胸椎ではなく腰が反りすぎです」といっていると思います。

胸椎の伸展を腰椎の伸展で代償しているということ、そして、骨盤までみると寛骨の前傾が過剰なことが多い気がします。

そもそも鳥かごのような胸郭を構成している1要素である胸椎よりも、腰椎の方が屈曲伸展の可動性を有しているので、代償しやすいというのはありますし、問題はその相対的な柔軟性の比率が悪くなっているという感じだと、解釈しています。

たしか、胸椎と腰椎の相対的な柔軟性の比率は3:4が良いとされています。(赤羽先生の腰椎の書籍で確認次第、リライトします。)

胸椎の可動性が低いと相対的な比率がどんどん離れていって、腰椎の伸展や寛骨の前傾が強くなってしまいます。

ここで、どこから胸椎の伸展がうまくできない原因がどこから始まっているか?

と考えて仮に下から見たとしたら寛骨の前傾が肝になると凡人的にはおもいます。

寛骨の前傾というのは、脚の骨である大腿骨が止まっている場合に、骨盤が前側に回転することです。(相対的に股関節は屈曲)

そうすると、骨盤から頭にかけては前側に回転しようとします。デッドリフトやお辞儀の方向ですね。

で、逆に今回のポイントとして挙げた寛骨の後傾は、脚の骨である大腿骨が止まっている場合に、骨盤が後ろに回転することです。(相対的に股関節は伸展)

そうすると、骨盤から頭にかけては体操選手がバク転やブリッジするような方向に身体は働くのが想像できるとおもいます。

ベンチプレスのブリッジなんかまさにそうですよね。
トレーニングは伸展パターンで姿勢を安定させる種目が多いです。

寛骨の前傾(股関節の屈曲)が強く、そこから抜け出せないと、良い伸展づくりを阻害する要因になります。

寛骨が前傾(股関節の屈曲)でロックされちゃっているから、その一つ上にある腰椎が股関節の伸展(寛骨の後傾)の分、代役が必要になってきて、「あらあなた、腰をそりすぎね」とパーソナルトレーナーから言われてしまうのです。

ブリッジや、立位での万歳プラス後屈をやってもらえればわかりますが、股関節の伸展(寛骨の後傾)と胸椎の伸展が出ない凡人は、腰椎に過剰な伸展ストレスがかかって腰が張る感じが出てくる可能性があります。

なので、胸椎のフォームローラーたくさんやってるのに、胸椎の伸展がうまくできない凡人は、一度胸椎から離れて、寛骨の後傾を促すエクササイズやアプローチをすると良いかもしれません。

まずは、股関節屈筋群(寛骨前傾筋)や腰部の脊柱起立筋の抑制から。

その後、寛骨後傾のコントロールや寛骨安定させての分離運動など
(ロールオーバーや、デッドバグなど )

そして、大腿骨が伸展位での寛骨の後傾〜胸椎の伸展まで求められるエクササイズを
(ハーフニーリングポジションでのエクササイズ、シシー、ブリッジ、レッグプルなど)

こんな感じで段階を踏めば、凡人でもわりと再現性高く胸椎の伸展が良い感じにでるかもしれません。

ついでに、股関節周囲の状態もよくなるとおもいます。














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