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河原 真宙
2021年7月13日 13:51
いつも濡れた町店が始まる前から降っていた。傘を失くした人が歩いてる歩きながら歌っていた。咳込みながら酒を吐く。歌いながら独り笑ってた。いつも濡れた町店が終わっても降っていた。打たれながら雨を見上げてる湿った煙りは臭いが濃い。咥えたまま独り探していた。今日も町には雨が降り奥の席で夜を探していた。あれから誰かが死んだと聞いた。誰かが誰かと知らないが泣いた。今日も誰か