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本要約:読書「自分でできる熟睡脳のコツ 東洋医学×西洋医学でいいとこ取りする」
自分でできる熟睡脳のコツ 東洋医学×西洋医学でいいとこ取りする
今回は坂谷香さんが書かれた『自分でできる 熟睡脳のコツ』という本を解説します。今回の目次は次の通りです。
自分の不眠体質を知る
体から直す東洋医学
不眠を解消するツボマッサージ
という順番で解説していきます。
睡眠不足や不眠を解消し、睡眠の質を上げるにはどうすればいいでしょうか? その答えは東洋医学にあります。東洋医学とは、中国や日本の伝統医学をベースとしたもので、現代医学や科学とは異なった理論や方法で診療を行います。現代医学では不眠症を脳の不調と考え、精神安定剤や睡眠薬を処方しますが、東洋医学では不眠症を体の不調による「未病」と考え、体質を改善していきます。未病とは、病気になる前の不健康な状態のことです。
このように、現代医学と東洋医学では不眠症に対するアプローチが全く異なるため、現代医学で不眠症が改善しなかった方が東洋医学で良くなるということも少なくありません。本書は、東洋医学と現代医学の本当にいいところや効くやり方だけを集めて、不眠解消法について解説しています。熟睡生活を送るためにはどうすればいいのかがわかる、おすすめの本です。
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1. 自分の不眠体質を知る
では、1. 自分の不眠体質を知る について解説していきます。
この章では次の3つのポイントを解説します。
不眠症のタイプを知る
朝日を浴びて睡眠不足を直す
睡眠不足の体の変化
まず1つ目のポイント、不眠症のタイプを知る。そもそも不眠障害とは、寝つきが悪いことだけを指すわけではありません。実は、睡眠のパターンから4つのタイプがあります。
入眠障害
熟睡障害
中途覚醒
早朝覚醒
入眠障害
それぞれ簡単に説明します。まず最も一般的な睡眠障害のタイプが「入眠障害」です。これは、布団に入ってもなかなか寝つけず、何度も寝返りを打って悶々とするような人を指します。
熟睡障害
2つ目の「熟睡障害」は、朝起きてもぐっすり熟睡できたという満足感が得られない人で、それなりに眠っていても、目覚めた時に疲れが取れた感覚が得られません。
中途覚醒
「中途覚醒」は寝つきは悪くないものの、眠りが浅いため夜中に何度も目が覚めてしまいます。
早朝覚醒
4つ目のタイプは「早朝覚醒」で、これは早朝に目が覚めてしまう現象です。加齢に伴い多くの人が自然と経験しますが、問題になるのはストレスやうつ病に伴う早朝覚醒です。
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朝日を浴びて睡眠不足を直す
続いて2つ目のポイント、「朝日を浴びて睡眠不足を直す」。睡眠と関連して大事なのが、朝起きて朝日を浴びることです。朝日を浴びると体内時計がリセットされ、睡眠障害を改善する効果があります。なぜでしょうか? 睡眠を誘発するホルモンに「メラトニン」というものがあります。このメラトニンは光刺激によって分泌が抑えられる性質があるため、朝日を浴びることで日中のメラトニン分泌が抑制されます。その結果、夜になるとメラトニンが十分に分泌され、よく眠れるようになるのです。また、朝日を浴びると「セロトニン」という脳内物質の分泌も促進され、これが精神を安定させる作用を持つため、気分も安定します。セロトニンはメラトニンの原料にもなるため、朝日を浴びることは一石二鳥です。
次に、3つ目のポイント「睡眠不足の体の変化」。睡眠不足の原因で最も多いのがストレスです。ストレスが溜まると、自律神経のバランスが崩れます。自律神経には交感神経と副交感神経があり、そのバランスによって内臓機能をコントロールしていますが、ストレスを受け続けると交感神経が優位になり、体が参ってしまいます。
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体から直す東洋医学
「体から直す東洋医学」。ここでは3つのポイントを解説します。
現代医学と東洋医学の違い
まず1つ目のポイント、現代医学と東洋医学の違いについて解説します。東洋医学と現代医学の最大の違いは、臓器に対する考え方です。現代医学は、人体の解剖によって見つけられた具体的な臓器が生命を支えていると考えます。一方、東洋医学では「五臓六腑」の働きによって生命が維持されていると考えます。五臓とは「心、肺、肝、腎、脾」の5つの臓器を指し、六腑は「胃、小腸、大腸、膀胱、胆、三焦」の6つの臓器を指します。これらの臓器が調和することで、人間の健康が維持されているとされています。
ストレスや睡眠障害に対して、東洋医学では「肝」の不調が大きく影響すると考えています。肝は体内を巡る「気」の流れを調節し、感情をコントロールする役割があるとされているためです。この「気」の流れが滞ると、ストレスが蓄積しやすくなり、結果として不眠症などの症状が現れます。
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東洋医学のアプローチは心身一如
続いて2つ目のポイント、東洋医学のアプローチは心身一如。東洋医学では「心身一如(しんしんいちにょ)」という概念が基本です。これは、心と体が一体となっているという考え方で、精神的な不調が身体に影響を与え、逆に身体の不調が精神面に影響を及ぼすというものです。ストレスが原因で胃腸の調子が悪くなることや、肌が荒れるのはその典型例です。現代医学でも、この「心身一如」の考え方を取り入れた「心身症」という概念があります。心身症とは、精神的なストレスが身体的な疾患を引き起こす状態のことで、例えば胃潰瘍やアトピー性皮膚炎、喘息などが悪化する場合があります。
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自分の不眠体質を知る
最後に3つ目のポイント、自分の不眠体質を知る。東洋医学では、不眠体質を4つのタイプに分類します。
肝うっ血:ストレスの多い生活を送っているため、イライラしやすく、入眠障害が特徴です。
胆熱上攻:ストレスが原因で胃腸障害が現れたタイプ。熟睡障害や中途覚醒が多いです。
気血不足:気力と活力が不足し、中途覚醒や疲労感が特徴。冷え性の傾向もあります。
陰虚火旺:ストレスやホルモンバランスの乱れが原因で、入眠障害や中途覚醒が見られます。
不眠を解消するツボマッサージ
次に、不眠を解消するツボマッサージに移ります。この章では、2つのポイントに分けて解説します。
鍼灸のプロが教える睡眠障害のチェック方法
東洋医学では、左右の胸の真ん中にある「膻中(だんちゅう)」というツボを押して、痛みがあるかどうかを確認します。もし圧痛がある場合は、睡眠に何らかの問題がある可能性が高いとされます。この痛みを和らげるために効果的なのが、ツボマッサージです。プロが教える熟睡できるツボ
いくつかの代表的なツボを紹介します。
労宮(ろうきゅう):手のひらの中央にあるツボで、精神の安定とリラックス効果があります。手軽にできるハンドマッサージとしても有効です。
失眠(しつみん):足の裏にあるツボで、睡眠を深める効果があります。足裏は皮膚が硬いため、お灸も効果的です。
百会(ひゃくえ):頭のてっぺんにあるツボで、ストレスによる頭痛や肩こり、目の疲れにも効果があります。仕事中にストレスを感じた時にも使える便利なツボです。
安眠(あんみん):耳の後ろにあるツボで、名前の通り安眠効果が期待できます。強く押しすぎず、優しくマッサージするのがポイントです。
以上、4つのツボを紹介しましたが、本書では他にも熟睡のためのツボが紹介されていますので、ぜひ読んでみてください。
まとめ
最後に内容をまとめます。
自分の不眠体質を知る:不眠症のタイプを知り、朝日を浴びることで睡眠不足を改善し、睡眠不足が体に与える影響について学ぶ。
体から直す東洋医学:現代医学と東洋医学の違いや、東洋医学のアプローチで体質改善を図る。
不眠を解消するツボマッサージ:ツボを押してリラックスし、熟睡できるようになる。
今回紹介した本『自分でできる 熟睡脳のコツ』には、まだまだ紹介しきれていない部分が多くあります。非常におすすめの本なので、ぜひ読んでみてください。