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【こっちが泣きたい】黄昏泣き発動!

それは、前触れもなくおとずれた。

ある日を境に、夕方から夜にかけての闘いが始まる。(自分の理性を保つ闘い。ほぼ負け戦)

まるまる


何かがいつもと違う

生後1ヶ月を過ぎた辺りだった。
いつも通り、夕方に沐浴を済ませて、ほっと一息。

時刻は6時半。
ごはんの用意をして、食べようと口に運んだ瞬間、彼は目覚めた。
(嘘やろ、と突っ込みたくなるけど本当にそのタイミングなのだ)

「2時間前に授乳をしたからお腹がすいたのかな」とはじめは思っていた。
いつものように授乳して寝かせようかと試みたが、うまくいかない。

「ミルクが足らなかったのかな」
少しミルクを足してみる。十分量は足りているはずなのだけど、何やら様子がおかしい。いつもの泣き方と明らかに異なる。

一心不乱に泣き叫ぶ赤ちゃん。

その後もあやしたり、母乳をあげたり、ミルクを足したり。
一瞬寝かけることもあるけど、下に置こうとすると、またギャン泣き。

結局、眠りについたのが12時。
その間、お風呂に入ったり、皿洗いなどをしたり、旦那さんと代わる代わる赤ちゃんを抱っこして、おたがい疲弊。

「なんやったんやろ…」

この日で終わると思っていたのが大きな間違いだった。

これは黄昏泣き?

次の日、
「さすがに昨日のようにはならないよね」
と思っていつも通り過ごしていたが、また夕飯時、ぱちりと目を覚ます。

そこから、また11時近くまで、ぐずぐず泣き叫んだり、眠りかけたり…の繰り返し。

助産師さんから以前、夕方時に泣く「黄昏泣き」というのがあると話に聞いていた。原因ははっきりとわからないが、「たいてい決まった時間に泣く」というのが数時間続くという。

「これかも…(ガーン)」

それから「黄昏泣き」をいかに攻略するかの模索の日々が始まる。

試行錯誤の毎日

黄昏泣きが始まってから、日に日に泣き方もひどくなって、深夜近くまでかかる日には旦那さんもわたしも、悲壮感を漂うように。おたがいピリピリしてきて、イライラをぶつけてしまうことも。

「これではダメだ!」と思い、いろいろ試行錯誤を行うことに決める。

① ミルクを満足するまで思う存分あげる。
これまでは「母乳のみ」or「母乳+ミルク」というあげ方をして、日中はそれでも十分満足し眠りにつけていたが、夕方〜夜は、母乳の出が少なくなっているのではと仮定し、ミルクの量を大幅に増量してみた。

「飲みきれなかったら残してもいい」くらいの考えで、100ml作ってあげてみた。
すると、全ては飲みきらず、80mlで満足した。

その後、落ち着いて寝つくことを期待したが・・・

泣き喚いて、寝かしつけるのに1時間半かかった。

【結果】
落ち着くまでの時間は短くなったように思えるので、少しは効果があるのかもしれないが、解決には至らず。

②沐浴の時間を変えてみる
ネットでいろいろ調べてみると、「沐浴で落ち着いて、その後眠りにつきやすい」という記事も見受けられた。

このつらさから解放されるのなら、「もう何だって試す」という勢いで、沐浴の時間を変えてみることに。

これまで3時から4時に沐浴をしていたが、6時から7時ごろにしてみた。

【結果】
何も変わらず。
この日は、途中少し眠ったものの、7時頃から1時過ぎまでかかった(涙)

③あやしテクニック
何をやってもダメ…というのが3日以上続き、万策尽きた状況に追いやられていたが、泣き叫ぶ赤ちゃんの対応を毎日のように続けていたおかげで、わたしたち夫婦のあやしスキルはこの数日間で格段にアップしていた。

・プチスクワット
泣きそうになったらスクワットする。
⇨大泣きするのを止められる。(しんどい)

・おっぱいちょい飲み
泣き止まず母乳を繰り返し与えていて、ほぼ母乳が出ていないと思われるが、あと一押しで眠りそうな時、母乳を少し咥えると眠りにつくことが多かった。安心するのか、疲れが限界なのか。
⇨苦肉の策。(どっちも限界)

・腹筋運動
座った状態で膝の上に乗せ、赤ちゃんの背中を持ち、ゆっくり持ち上げたり下ろしたり。腹筋のような感じ。
⇨ぐずりがおさまり落ち着く。(便通もよくなった、かも?)

・クッション&歌う&揺れる
座った状態でクッションの上に赤ちゃんを置き、足を上下に動かして揺らす。
その際、童謡を歌う。歌うリズムに合わせて揺らす。
⇨ぐずりがおさまり落ち着く。その後、眠りにつくことも多い。(最強)

【結果】
いろいろ試しているうちに、「これはいける!」という方法も編み出したが、いつもうまくいくとは限らない。赤ちゃんによっても違うと思うので、同じようにやってみても効果があるとも言い切れない。
けれど「鬼の黄昏泣き時間」のおかげで、育児経験値がアップしたことには違いなく、それはそれでよかったと思っておこう。(そう思わないとやってられない!)

④寝てから抱っこし続ける
泣き喚くのはずっと続くわけではない。
あやし続けてうまくいけば、うとうとし始めて、眠る時もある。

今までは、眠ってしばらくしてから、下に置こうとがんばり続けていたが、下に置くと泣いて振り出しに戻る、というのを繰り返すので、抱っこし続けてみてはどうだろうと試してみた。

【結果】
寝続けることに成功。
苦肉の策としかいいようがないが、泣き叫び続けられると、心身ともにヘトヘトなので、静かに寝ていてくれるだけでかなり心身の疲労は軽減された。
今のところ、これが最善の策。
30分〜1時間くらい抱っこしてからだと、下に置くこともできた。最高!


解決!ではないけれど…

試行錯誤の日々があり、今は「寝てから抱っこし続ける」という方法で落ち着いた。解決とまではいえないが、心持ちだいぶ楽になった。

泣き叫び続けられるの、ほんとつらいので。

育児って、正解もないし、これといった解決策もないものなんだな。でも、だからこそ、親として成長させてもらってるのかもしれない。

こうするとうまくいく、なんて、機械じゃないんだから。人を育ててるんだから。

育ててるっていうのも烏滸がましいような。

育ててるようで、育てられているし。
おたがいさまかもね。

今は、「寝てから抱っこし続ける」でひとまずは落ち着いているけれど、成長過程で覆されたり、別の問題が生まれたりもするだろう。

その時は、大変で心身ともに、どうにかなっちゃいそうだけど、自分の感情も大事にしながら、我が子と向き合っていきたいなと思う。


・・・ということで、黄昏泣き発動!の話でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。育児中の方もそうでない方も、人にやさしく、自分にはもっとやさしくあれ!!

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やまだ めぐみ
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