韓国KBLとパートナーシップ継続を合意
本日は、年末にも関わらず、早朝から韓国出張に来ております。1番の目的は、2019年5月にKBLとB.LEAGUEで締結したパートナーシップの覚書(MOA)契約期間が来年6月末で終了するため、この3年間の振り返り、継続の有無を含め、今後の協議をすることでした。また、現KBLコミッショナーも私もコロナ禍のためトップリレーションを構築出来なかったため、タイミングを探っており、このタイミングになりました。
韓国に到着してまずは、韓国のバスケメディアの皆さまとコーヒータイムと題して対話の機会を持ちました。目的は、韓国訪問の目的とB.LEAGUE誕生時からKBLに多くのノウハウをいただいてきていることに最大限、リスペクトしていることの説明、パートナーシップでどのようなことに取り組んできたかの報告をすることでした。
そして、B.LEAGUEの現在地や将来構想を含めた未来戦略をプレゼンさせていただきました。質疑応答では、途切れることなくB.LEAGUEの経営、競技ルール、代表強化の質問を受けました。何よりも開放型から緩やかな閉鎖型、競技による昇降格から事業力によってカテゴリーを分けるということにクラブが合意してすすめられてことに驚いていました。
B.LEAGUEが、急成長していることは皆さまご存知なので、何故?どんなことをしているのか?にかなり興味を持っていることに驚きました。また、KBLにもアジア枠制度を使ってB.LEAGUEに挑戦したいと考えている選手も相当数いることがわかりました。
私も何と書かれているかわかりませんが汗、いくつか記事をシェアさせていただきます。かなりポジティブに迎え入れていただいたことがわかる内容になっているようです。
続いて、最大の目的であるKBLのオフィスへ。なんと一等地に建つ自社ビルなんです。これは羨ましい。不動産利回りでスタッフを雇用しているというなかなか信じがたいお話もありました。6月にフィリピンでお会いしたコミッショナーと上層部の皆さまとの打ち合わせを行いました。お互いパートナーシップの振り返りを行い、意義深く評価に値すると契約の更新、現在取り組んでいる内容の精査、さらに進化させていくことを実務レベルで協議を重ねることで合意しました。
なかでも未来あるユース世代の交流には積極的に取り組むことを確認しました。KBLもしっかり準備していただいたおかげで終始スムーズに会談は進み、両者の関係を強化するためにもざっくばらんな話は食事をしながらということで、本日観戦させていただくアリーナ近くの韓料理のレストランへ移動しました。とにかく韓国は渋滞が激しく安養といソウル市内から30キロくらいの場所ですが、1時間以上かかりました。
食事をしながらお互いのリーグの課題や協会との関係性や放映権など、競技とビジネスの話題を多方面にお話することで理解が深まりました。やはり、直にお会いしてコミュニケーシをとることの重要性を感じました。当然お互いのリーグをどう思っているか、どういう状況でどの部分が補完関係として良いのか、理解できました。
盛上がりの中、移動してアリーナへ。控室でKGCの社長と会談。3月にEASLで来日して勝ち進むとブレックスまたはキングスと戦うことになることを楽しみにしていました。
KBLは、オンザコート1ということで韓国人中心のチーム構成です。全般的にサイズもあり、フィジカルでクイック、シュートの上手い選手も多くいて見応えがありました。外国籍選手に全く依存しておらず、得点源も韓国人中心というのが、印象的でした。センターを韓国人ビッグマンが務めることも普通です。ウインクの選手のシュート力の高さ、ゴールに積極的にアタックする姿勢、アグレッシブなディフェンスが40分継続するタフさを強烈に感じました。
KBLの首位KGCと3位のCarrotいというトップチーム同士の試合とこともあり、ハイレベル試合を視察することが出来て幸運でした。最後の数秒でホームのKGCが大逆転勝利ということもあり会場はしばらく興奮状態、最高に盛り上がる試合でした。
KBLは、10クラブしかないのでプロ選手になるのは狭き門です。また、若い選手がどんどんドラフトで入団するので長くプレーすることは難しい。だからトップオブトップの選手がしのぎを削っているので常に引退を迫られるプレッシャーのかかる状態のようです。代表でいうとアジア大会で優勝すると2年の兵役も免除になるようなので試合に望む姿勢はかなり高いということもわかりました。各国様々な環境がありますね。
プロリーグと言っても企業色が強く、日本のJBL時代のような感じですね。チーム数も少なく大学時代のトップ選手しか辿り着けないという意味でも。日本のクラブ数54、オンザコート2+帰化・アジア枠という戦略とはまったく異なります。正解はありませんのでどのリーグもその国おいての最適解を常に模索しています。
ホテルに戻り、1日サポートいただいた仲間たちと反省会を深夜まで。怒涛の1日でしたが、KBLとB.LEAGUEの距離はかなり縮まりました。昨シーズンまでは、2シーズンシーホース三河でプレーする中村太一選手、今シーズンは、森口選手がCarrotでプレーしています。プレータイムが無かったのは残念でした。KBLにも素晴らしい選手たちがたくさんいるのでB.LEAGUEに来てプレーしてほしいし、かなり鍛えられる環境なので日本人選手も挑戦してほしい。これからも良きパートナーシップの継続でリーグの発展に繋げてけるよう尽力していきます。
最後に、B.LEAGUEは、今後、このKBLのみならず、アジア各国、オーストラリアのNBL、NBAとも交流を深め競技力向上、ビジネスの拡大という海外戦略を更に強化していきます。
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