わたしの本棚47夜~「新とどのまつり」
坪内稔典先生の大学のころからの友人で、船団の本や雑誌に関わってくださり、その縁で贈呈していただいた著者の第3句集です。面白がる、言葉遊び、言葉の必然性・・・。広告代理店におられたそうで、言葉自体に重きをおいたつくりが楽しい句集です。
☆「新とどのまつり」松山たかし著 象の森書房 1500円+税
帯に坪内先生が書かれているように、「俳人のなかには、言葉遊びを否定するか、程度の低いものとして蔑視する人が意外に多い。そういう俳人はたいていつまらない。まじめさがこわばっており、俳句の特色であるユーモアを欠く。そういう俳人ははっきりいえば三流なのだ。というわけで、私は松山クンの言葉遊びに共感する」好きな五句です。
小春日の小さないびき姉びいき
梅雨空もシフォンケーキもシフォンシュギ
秋の木にきこり昇ってきここりん
初句会あらあらあられかりんとう
もしかしてもしもしあなた桃のはな