ノスタルジアコンサート
新しいメンバーも加わって、パワーアップした関西歌劇団の秋のノスタルジア・コンサート。全18曲プラスアンコール2曲を見事に歌ってくださいました。新しい選曲や懐かしい曲も楽しいですが、やはり歌劇曲は、本領発揮で、素晴らしい歌声でした。
女性陣の「カルメン」からの「ハバネラ」と男性陣の「トウーランドット」からの「誰も寝てはならぬ」は、その声量と美声に時と場所を忘れてしまいそうな感動でした。「誰も寝てはならぬ」はフィギアスケートの宇野選手が用いたこともあり、彼の華麗な舞を思い出します。
司会の谷浩一郎氏と辻村明香さんは、息もぴったりのコンビになって、ほどよい笑いで会場もなごみます。
今回、自己紹介として、女性陣には「もし、総理大臣になったら」男性陣には「10万円の給付をもらったら」というお題で意見を述べられたのも、その人の知らない一面を炙り出し、楽しかったです。
「10万円の給付をもらったら」の問いでは、谷氏が「大阪市のふるさと納税」に寄付という意外な使い道を。なんでも、大阪市のふるさと納税、なにわの芸術寄付金のメニューに関西歌劇団も登録されているそうです。
圧巻は、やはり、「瑠璃色の地球」でした。ラストの選曲でしたが、何度聞いても素晴らしいです。わたしにとって、ノスタルジアコンサートでの思い出の曲になっており、こころの曲です。今回は、坂本九氏の「見上げてごらん夜の星を」もゆっくりとした波長が哀愁を誘っていました。会場となる住友生命いずみホールは、換気対策も万全であり、消毒、検温もあって、安心でした。豪華なシャンデリアは、それだけで異空間の演出です。あっというまの時間。音楽の力は、歌劇団の歌声は、哀愁だけでなく、コロナ禍の閉塞した空間を打破する力さえ、感じさせてくれ、明るい気持ちで会場を出れました。
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