わたしの本棚14夜~「短編画廊」
わたしにとって、絵は癒しでもあり、励ましにもなり、時として大きな 感動を呼びます。コロナ禍の自粛生活のなか、この本のおかげで、絵で癒 され、小説で驚かされたり励まされたりしました。すべての絵には物語が ある・・。米画家エドワード・ホッパーの17枚の絵に、17人の作家たちが短編小説を書く。そんな贅沢なアンソロジーです。
☆「短編画廊」ローレンス・ブロック編・田口俊樹他訳(ハーパーコリンズ・ジャパン)2200円+税
一流の17人の小説家に訳者たちの競演でした。17編の短編のなかでは、わたしは「映写技師のヒーロー」が特に好きでした。やくざに脅される小さな映画館の館主と少女を守る映写技師の話。哀愁ある結末ですが、映写技師の活躍で街に日常が戻ります。短編の前にあるエドワード・ホッパーの絵は、小説を読んでから眺めると、饒舌に語りだしてくれるようでした。
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