わたしの本棚4夜~「麹町二婆二娘孫一人」
どうも画像アップロードの大きさが合わないです。表紙写真、うまくはめれる方法、御存じの方、教えてください。4夜から7日間は、フェイスブックのブックカバーチャレンジの7冊を編集して載せてます。昨日は、10月6日は、中沢先生の誕生日だったそうで、おめでとうございます。
☆「麹町二婆二娘孫一人」中沢けい著 新潮社 2580円+税
昭和から東日本大震災の翌日まで、麹町に住む7人の年代の違う、いのしし年生まれの女系家族の日常の物語。夏野菜カレー、かぶらむしなどの料理の描写もおいしそうで、季節感あって、それぞれの女性の人生を温かい視線で描いています。いつの時代でも、老いや日常生活など女性は共感すること多いと思いました。
中沢けい先生というと、どうしても処女作であり代表作である「海を感じる時」の疾走感ある作品の印象が強いですが、歳時記をたどるような、ゆっくりした佇まいのこの作品、読み終わったあと、温かい気持ちになりました。