わたしの本棚9夜~「スタアのいた季節」
読書と同じくらい映画も好きです。映画は観終わったあと、感想を言い合うのも楽しくて好きです。違った観方を学べたり、こぼれ話、撮影秘話など聞けたりすると嬉しいです。そして、この本は、少し古くなりますが、昭和の時代、大映のスタア映画の話満載です。
☆「スタアのいた季節」中島賢著 講談社 1980円+税
20年近く、大映の宣伝マンだった中島氏の、出会ってきた俳優、日本映画の回顧録です。尊敬する永田社長との思い出から、若尾文子さん、松坂慶子さんなどの女優さんの若いころの美しい秘蔵写真などもあり、豪快で繊細な俳優さんたちの姿やエピソードが爽やかに語られていきます。中でも富士壮吉監督「妻の日の愛のかたみに」(昭和40年、若尾文子主演、大映)のエピソードは、泣いてしまうほど美しいものでした。
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