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わたしの本棚70夜~「センセイの鞄」

 70日になりました。もう少しがんばれそうなので、今年いっぱいは、続けてみようと思います。読んで頂いたり、スキを頂いたり、フォローしてくれたり、ありがとうございます。川上弘美氏の作品は、芥川賞受賞作「蛇を踏む」のような寓話的なものも好きですが、一番好きなのは、「センセイの鞄」です。恋人未満といったセンセイとツキコさんの関係。淡くて疲れなく、大人の男女の関係として、いいなあ、と思いました。

☆「センセイの鞄」川上弘美著 文春文庫 682円(税込み)

 ツキコさんは40前後の独身女性で、駅前の居酒屋さんがいきつけです。そこで、30歳年上の松本先生に10数年ぶりに会い、静かな関係がはじまります。恋人でもなく、友人よりは互いを意識して思いあい、といった関係で、キノコ狩りなどに一緒に出掛けたりもします。ゆる~い関係がいいなあ、と。居酒屋さんで食べる料理も旬のものでおいしそうで、ほっこりします。ラスト数行は哀切でありますが、余韻はじわっと幸福感を感じました。

#センセイの鞄 #川上弘美 #文春文庫 #推薦図書 #読書感想文


 

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