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わたしの本棚

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2021年11月の記事一覧

わたしの本棚129夜~「相米慎二という未来」

わたしの本棚129夜~「相米慎二という未来」

 相米慎二監督が亡くなって、2021年は20年になるそうです。享年53歳。当時のスタッフやキャストから、たくさんの方から愛された相米監督。本書は「相米慎二監督を過去にしない」ということをテーマに書かれています。相米監督が撮った13本の映画が紹介され、監督と会ったことも仕事もしたこともない人たちとの「邂逅」。出演者の「回想」。関係者の「証言」。主としてこの3つから構成されています。

 一介の主婦で

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わたしの本棚128夜~「嫌われた監督」

わたしの本棚128夜~「嫌われた監督」

 凄い本でした。落合監督の言動に、筆者の鈴木氏だけでなく、読んでいる方まで少し緊張してしまうというか。野球をそんなに知らなくても、中日ドラゴンズの選手に詳しくなくとも、各章に人間ドラマがあり、組織のなかの個人の捉え方の考察につながり、面白かったです。落合監督の言葉は、人間の観方、生き方への格言でもありました。

☆嫌われた監督「落合博満は中日をどう変えたのか」鈴木忠平著 文藝春秋

2090円

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わたしの本棚127夜~「ばさら」

わたしの本棚127夜~「ばさら」

 生活にバタバタしており、贈っていただいても書けていないものもあり、読書の秋2021の課題の本もまだ数冊しか読めず・・・との毎日です。読書の感想を書くのが恐縮になっております。

 2020年5月に急逝した甲斐いちびん氏の第句2集です。この句集を制作中に急逝され、死後、奥さま、娘さま、山本直一氏、故宮竒亀氏、中原幸子氏を中心とする旧船団北摂句会の皆さんのご尽力によって上梓された句集は、追悼句会の思

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