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モチベーションを図解したら、なるほど!となった話

今日はある組織行動論の本を読んで腹落ちした話を書きたいと思います。
本のタイトルは「鈴木竜太, & 服部泰宏. (2019). 組織行動―組織の中の人間行動を探る―(有斐閣ストゥディア)」です。

ワークモチベーション とは

この本には、仕事におけるモチベーション(ワークモチベーション)について書かれていました。

ワークモチベーションとは「個人の内部および外部にその源を持つ一連の心理的エネルギーの集合体であって、仕事に関連する行動を始動し、その様態や方向性、強度、持続性を決定づけるもの」と定義されています(Pinder,1984)。

モチベーションの構成要素

上記のワークモチベーションの定義から、モチベーション には3つの要素があることが指摘されています。それは、方向性・強度・持続性です。
この3つの要素を見たときに、ある図が頭に浮かんだのでそれを表現してみました。

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図解して腹落ちしたこと

ワークモチベーションは心理的なエネルギーであり、必ず方向性が必要だということです。
つまり、モチベーションを高める、引き出すためには方向性を示す目的や目標が重要になるということが、図解をしてとても腹落ちしました。

目的や目標を明確にすることが大切だということは、誰しもがわかっていることだと思います。ただこうして図にしてみると、方向性(目的・目標)を示す重要性が3つの要素の中でも特に重要なことがわかるのではないでしょうか。向かうべき方向がないことには、持続性も強度もうまれないように思います。

実践に活かせること

上記の図解をもとに、相手のモチベーションを高める際に意識したいことを考えてみました。

①目的・目標を示す
これは言うまでもなく、一番はじめに必要なことだと思います。なぜするのか、何のためにするのか、どこまでできたらいいのか、腹落ちすることが大切です。

②取り組みへのコミットメント(強度)を高める
強度とはつまり、取り組みに対するコミットメントではないかと考えます。これは①に加え、タスクのレベル感(本人にとって簡単過ぎず難し過ぎず)を見極めアサインすることが重要だと感じます。その他にも方法はあるかと思いますが、適切なフィードバックをしていくことも強度を高める一つの方法です。

③持続性を高める
図解の矢印の長さ部分に当たる持続性を高めることが、高いパフォーマンスを継続的に発揮する上で重要です。この持続性は、短いスパンの定期的なリフレクションやフィードバック機会を持つことで、高めることができると考えます。

最後に

上記の3点は当たり前のことではありますが、図解をもとに考えることで、モチベーションという目に見えないもののどこに・どのようにアプローチすれば高めることができるのか、考えるヒントになるのではないかと思います。


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